RN6-040公共・倫理 対策問題

倫理B 西洋近現代思想(3) 社会契約と啓蒙

『百科全書』についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

ディドロやダランベールが編集し、当時の学問・技術の成果を集大成して啓蒙思想の普及に大きな役割を果たした

この問題のポイント

啓蒙思想の記念碑的事業である『百科全書』を問う問題。編集者ディドロ・ダランベールと、啓蒙の普及という役割をおさえる。

解説

百科全書』は、18世紀フランスでディドロダランベールを中心に編集された大百科事典である。哲学・科学から工芸・技術にいたるまで、当時の知識の全体を体系的に集大成しようとする壮大な事業であり、ヴォルテール、モンテスキュー、ルソーら多数の思想家が執筆に参加した。彼らは百科全書派と呼ばれる。
その根本精神は、理性の光によってあらゆる事柄を吟味し、迷信や偏見から人々を解放して、知識の普及により社会を進歩させようとする啓蒙主義であった。教会や特権階級への批判を含んでいたため、刊行は途中で発禁処分を受けるなど激しい弾圧にさらされたが、四半世紀をかけて完成された。
『百科全書』が広めた批判精神と知識は、フランス革命を担う世代を育てる役割を果たした。

ひっかけポイント
『百科全書』は教会の編纂物ではなく、むしろ教会・旧制度批判の書として弾圧された。国王の保護のもと自由に刊行されたという記述も事実に反する。

選択肢の確認

①「学問の無力さを説き、理性による社会の進歩という考え方を否定するために編まれた」
誤り。
誤答理由: 『百科全書』の精神は理性と知識による社会の進歩の追求であり、それを否定するために編まれたという記述は正反対である。

②「ディドロやダランベールが編集し、当時の学問・技術の成果を集大成して啓蒙思想の普及に大きな役割を果たした」
正しい。
正解。『百科全書』はディドロとダランベールの編集により学問・技術を集大成し、多くの思想家の執筆参加を得て啓蒙思想の普及に貢献した。

③「カトリック教会が編纂し、信仰の絶対性を民衆に教え込むために刊行された」
誤り。
誤答理由: 『百科全書』は教会の編纂物ではなく、むしろ教会や特権階級への批判を含んだために弾圧を受けた世俗の事業である。

④「国王の全面的な保護を受け、検閲や発禁処分を一度も受けることなく自由に刊行された」
誤り。
誤答理由: 『百科全書』は刊行途中で発禁処分を受けるなど激しい弾圧にさらされており、検閲を受けなかったという記述は事実に反する。

覚えるポイント

  • 『百科全書』=ディドロ・ダランベール編集
  • 学問・技術の集大成による啓蒙思想の普及
  • 弾圧を受けながらも完成しフランス革命の土壌に

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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