RN6-010|公共・倫理 対策問題
カルヴァンの活動についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正解
『キリスト教綱要』を著し、ジュネーヴで聖書の教えに基づく厳格な宗教改革を実践した
この問題のポイント
カルヴァンの著作と活動の場を問う基本問題。カルヴァン=『キリスト教綱要』・ジュネーヴという結びつきで即答できる。
解説
カルヴァンはフランスに生まれ、人文主義の教養を身につけたのち宗教改革の思想に共鳴し、迫害を逃れてスイスに移った。1536年に主著『キリスト教綱要』を公刊し、予定説を柱とする改革派の神学を体系化した。
その後カルヴァンはジュネーヴに招かれ、聖書の教えに基づいて市民生活全体を厳格に規律する改革を実行した。教会規律のもとで奢侈や娯楽は制限され、市政と教会が結びついた神権政治的な体制が築かれたとされる。
カルヴァンの教えはフランスのユグノー、イングランドのピューリタンなどとして各地の商工業者の間に広まり、勤勉と禁欲を重んじる生活倫理を通じて近代市民社会の形成に大きな影響を与えた。
ルター派が領邦君主に支えられて広まったのに対し、カルヴァン派は都市の市民層に広まった点も対比しておきたい。
ひっかけポイント
『愚神礼賛』はエラスムス、95か条の論題はルター、『神学大全』は中世のトマス・アクィナス。著作・活動地と人物の対応の入れ替えが定番である。
選択肢の確認
①「『キリスト教綱要』を著し、ジュネーヴで聖書の教えに基づく厳格な宗教改革を実践した」
✅ 正しい。
正解。カルヴァンは『キリスト教綱要』で改革派神学を体系化し、ジュネーヴで聖書に基づく厳格な宗教改革を実践した。
②「『愚神礼賛』を著し、痴愚の女神の口を借りて教会の腐敗を風刺した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『愚神礼賛』は人文主義者エラスムスの著作であり、カルヴァンのものではない。
③「ヴィッテンベルクで95か条の論題を発表し、贖宥状の販売を批判した」
❌ 誤り。
誤答理由: ヴィッテンベルクでの95か条の論題の発表はルターの事績である。
④「『神学大全』を著し、信仰と理性の調和をめざすスコラ哲学を大成した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『神学大全』は中世スコラ哲学を大成したトマス・アクィナスの著作であり、時代も立場も異なる。
覚えるポイント
- カルヴァン=『キリスト教綱要』・予定説
- ジュネーヴで厳格な宗教改革(神権政治的体制)を実践
- 教えは各地の商工業者に広まり近代社会の形成に影響
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。