RN6-008|公共・倫理 対策問題
カルヴァンが唱えた予定説の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
救われる者と滅びる者は神によってあらかじめ定められており、人間の善行や努力で変えることはできないとした
この問題のポイント
カルヴァンの中心教説である予定説の内容を問う問題。「救いは神の永遠の決定によって予定済み」という徹底した神中心の立場をおさえる。
解説
フランス出身の宗教改革者カルヴァンは、主著『キリスト教綱要』で改革の神学を体系化し、その中心に予定説を据えた。
予定説とは、誰が救われ誰が滅びるかは、世界の創造に先立つ神の永遠の意志によってすでに定められており、人間の善行・功績・努力によっては一切変えられないとする教説である。これは神の絶対的な主権を徹底したものであり、救いを人間の側の行いに結びつけるカトリックの立場を根本から否定するものであった。
一見すると人間を絶望させる教えにも思えるが、信仰者はむしろ、自分が選ばれていることを信じ、神の栄光のために禁欲的に働くことでその確信を強めようとした。この生活態度が近代社会に大きな影響を与えていく。
この教説は各地の商工業者やピューリタンらに広まり、宗教改革を国際的な運動へと押し広げる原動力となった。
ひっかけポイント
善行によって救いを得られるとする選択肢は、予定説が否定した当のカトリック的な考え方である。人間の側の力を認めるかどうかで判別できる。
選択肢の確認
①「贖宥状を購入することによって、死後の救いを確実にできるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 贖宥状による救いは宗教改革全体が批判した対象であり、カルヴァンの教説とは正反対である。
②「救われる者と滅びる者は神によってあらかじめ定められており、人間の善行や努力で変えることはできないとした」
✅ 正しい。
正解。カルヴァンの予定説は、救われる者と滅びる者が神の永遠の意志によってあらかじめ定められ、人間の善行では変えられないとする教説である。
③「善行を積み重ねれば、誰でも自らの力で救いを勝ち取ることができるとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 善行によって誰でも救いを勝ち取れるとする考えは、神の絶対的な決定を説く予定説が真っ向から否定するものである。
④「救いは信仰と善行の両方によって決まるとする教会の教えを擁護した」
❌ 誤り。
誤答理由: 信仰と善行の両方によるとするカトリック的な救済観は、カルヴァンが批判した立場である。
覚えるポイント
- カルヴァン=『キリスト教綱要』・予定説
- 救いは神の永遠の決定によりあらかじめ定まっている
- 人間の善行や功績は救いを左右できない
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。