RN6-069|公共・倫理 対策問題
マルクスの活動と主著についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
エンゲルスとともに『共産党宣言』を発表し、『資本論』で資本主義経済の運動法則を分析して、歴史を階級闘争の歴史ととらえた
この問題のポイント
マルクスの主著と盟友エンゲルス、階級闘争史観という基本事項を問う問題である。
解説
マルクスは、生涯の盟友エンゲルスとともに1848年、「これまでのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」(要旨)という有名な一節で始まる『共産党宣言』を発表し、万国の労働者の団結を呼びかけた。
主著『資本論』では、商品の分析から出発して資本主義経済の運動法則を解明しようとした。労働者が生み出す価値のうち賃金を超える部分(剰余価値)が資本家の利潤の源泉であることを示し、資本の蓄積が進むほど恐慌や労働者の窮乏化が深まり、資本主義はやがて内部矛盾によって社会主義に取って代わられると論じた。
理想の提示にとどまった空想的社会主義に対し、歴史と経済の科学的分析によって社会主義の必然性を根拠づけようとしたこの立場は、科学的社会主義と呼ばれ、20世紀の社会主義運動に絶大な影響を与えた。
ひっかけポイント
『共産党宣言』の共著者はエンゲルスであり、オーウェンではない。マルクスは資本主義の永続ではなく、その矛盾による変革の必然を論じた。
選択肢の確認
①「階級の対立は資本家の善意と話し合いによって自然に解消されると説いた」
❌ 誤り。
誤答理由: マルクスは階級対立が資本家の善意や話し合いで解消されるとは考えず、階級闘争を通じた社会変革を必然とみた。
②「『資本論』で、資本主義体制が永遠に存続することを証明しようとした」
❌ 誤り。
誤答理由: 『資本論』は資本主義の内部矛盾がその変革を準備することを論じたのであり、永続の証明という記述は正反対である。
③「エンゲルスとともに『共産党宣言』を発表し、『資本論』で資本主義経済の運動法則を分析して、歴史を階級闘争の歴史ととらえた」
✅ 正しい。
正解。マルクスはエンゲルスと『共産党宣言』を発表し、『資本論』で資本主義の運動法則を分析して、歴史を階級闘争の歴史ととらえた。
④「『共産党宣言』はオーウェンとの共著として発表された」
❌ 誤り。
誤答理由: 『共産党宣言』の共著者はエンゲルスであり、空想的社会主義者オーウェンではない。
覚えるポイント
- マルクス・エンゲルス=『共産党宣言』(1848年)
- 『資本論』=剰余価値と資本主義の運動法則の分析
- 歴史は階級闘争の歴史(科学的社会主義)
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。