RN9-087|公共・倫理 対策問題
ボランティア活動の特質についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 4
正解
自らの意志で参加する自発性、報酬を目的としない無償性、社会の課題に取り組む公共性(社会性)を特質とし、活動を通じて自己実現や新たなつながりも生み出す
この問題のポイント
ボランティアの三つの特質(自発性・無償性・公共性)を正しく挙げられるかを問う。義務や報酬との対比が判断の軸。
解説
ボランティア活動の特質は、一般に三つ(先駆性を加えて四つ)に整理される。
第一に自発性。他から強制されず、自らの意志で参加することが出発点であり、義務化された活動はボランティアの本質と相いれない。第二に無償性。金銭的な報酬を目的としない。実費の支給などを受ける有償ボランティアもあるが、利益の追求が目的ではない点は同じである。第三に公共性(社会性)。特定の個人の利益ではなく、福祉・災害支援・環境保全など社会の課題に取り組む。さらに、行政の手の届かない課題にいち早く取り組む先駆性も挙げられる。
1995年の阪神・淡路大震災では全国から多数の人々が駆けつけ、ボランティア元年と呼ばれた。これを機に1998年には**特定非営利活動促進法(NPO法)**が制定され、市民活動の基盤が整えられた。活動は社会貢献であると同時に、参加者自身の学びや自己実現、地域の新たなつながりを生む営みでもある。
ひっかけポイント
義務化・報酬目的という特質の正反対の記述が定番の誤り。自発・無償・公共の三点セットで判定する。
選択肢の確認
①「ボランティア活動は法律によってすべての国民に義務づけられた強制的な活動である」
❌ 誤り。
誤答理由: ボランティアは自発性を本質とし、法律で義務づけられた強制的な活動ではない。義務化はボランティアの本質と相いれない。
②「ボランティア活動の本質は報酬を得ることにあり、謝礼の多い活動ほど価値が高い」
❌ 誤り。
誤答理由: ボランティアは無償性を特質とし、報酬の獲得を本質とする説明は正反対である。実費支給の有償ボランティアも利益追求が目的ではない。
③「ボランティア活動は行政の下請け作業であり、参加者の主体的な工夫は認められない」
❌ 誤り。
誤答理由: ボランティアは市民の主体的な活動であり、行政の手の届かない課題に先駆的に取り組む工夫こそが持ち味である。
④「自らの意志で参加する自発性、報酬を目的としない無償性、社会の課題に取り組む公共性(社会性)を特質とし、活動を通じて自己実現や新たなつながりも生み出す」
✅ 正しい。
正解。ボランティアの特質は、自らの意志による自発性、報酬を目的としない無償性、社会の課題に取り組む公共性(社会性)であり、参加者の自己実現やつながりも生み出す。
覚えるポイント
- ボランティアの特質は自発性・無償性・公共性(と先駆性)
- 阪神・淡路大震災の1995年はボランティア元年
- 1998年のNPO法制定につながった
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。