RN9-086公共・倫理 対策問題

倫理D 現代の諸課題と倫理(4) 家族・地域社会と共生

バリアフリーとユニバーサルデザインの関係についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

バリアフリーは既にある障壁を取り除く考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインは初めから誰もが使いやすいように設計する考え方である

この問題のポイント

バリアフリー(事後的な障壁除去)とユニバーサルデザイン(最初から万人向けの設計)の違いを区別できるかを問う。

解説

どちらも共生社会の環境づくりの考え方だが、アプローチが異なる。
バリアフリーは、障害のある人や高齢者の生活を妨げている既存の障壁(バリア)を取り除く考え方である。段差へのスロープの設置、駅のエレベーター設置などが典型で、日本ではバリアフリー新法が公共施設等の整備を進めている。障壁には物理的なものだけでなく、制度、文化・情報、そして偏見という心の障壁もあるとされる。
一方ユニバーサルデザインは、障害の有無・年齢・性別・言語などにかかわらず、初めからできるだけ多くの人が使いやすいように製品・建物・環境を設計する考え方で、アメリカのロナルド=メイスが提唱した。シャンプー容器のきざみ、絵文字による案内表示(ピクトグラム)、自動ドアなどが例である。
特定の人向けの事後対応から、すべての人を初めから包み込む設計へという発想の広がりとして両者を整理するとよい。

ひっかけポイント
事後的な除去と事前の設計という対応の入れ替えが定番。バリアフリー=取り除く、ユニバーサルデザイン=初めから、で固定する。

選択肢の確認

①「バリアフリーは既にある障壁を取り除く考え方であるのに対し、ユニバーサルデザインは初めから誰もが使いやすいように設計する考え方である」
正しい。
正解。バリアフリーは既にある障壁を事後的に取り除く考え方、ユニバーサルデザインは初めから誰もが使いやすいように設計する考え方であり、発想の段階が異なる。

②「バリアフリーは初めから誰もが使いやすい設計を指し、ユニバーサルデザインは障壁の事後的な除去を指す」
誤り。
誤答理由: 二つの考え方の内容が入れ替わっている。事後的な除去がバリアフリー、最初からの設計がユニバーサルデザインである。

③「両者はともに、障害のある人専用の特別な施設を増やすことだけを目的としている」
誤り。
誤答理由: 両者は専用施設の増設ではなく、誰もが同じ社会環境を利用できるようにすることを目指す考え方である。

④「ユニバーサルデザインは建物にのみ適用され、製品やサービスには適用されない」
誤り。
誤答理由: ユニバーサルデザインは建物に限らず、文具や容器などの製品、案内表示、サービスなど幅広く適用されている。

覚えるポイント

  • バリアフリーは既存の障壁の除去
  • ユニバーサルデザインは最初から万人向けの設計
  • 物理・制度・情報・心の四つの障壁も押さえる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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