KZ-R6HB-03公共・倫理 対策問題

共通テスト図版チャレンジ

資料の実験では、他者の後悔の話に触れた後悔群の方が慎重に情報を集め、適切な決定に至りやすかった。感情と意思決定の関係に関する記述として最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-03の問題図版
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正解: 1

正解

後悔のような感情の経験は、失敗の可能性への注意を高めて慎重な情報収集を促すことがあり、感情が合理的な意思決定に役立つ場合があることを実験は示している

この問題のポイント

感情と理性を対立するものとみる通念を、実験結果に即して見直せるかを問う。集団の意思決定の性質にも注意する。

解説

実験では、他者が余計な行動で景品を逃して後悔する話を読んだ後悔群の方が、必要な情報を要求した割合も、正しい選択である出場中止を決定した割合も高かった。
これは、後悔という感情の疑似体験が「同じ失敗をしたくない」という注意を呼び起こし、慎重な情報収集とリスクの検討を促したためと解釈できる。感情は理性の敵とされがちだが、この実験は感情が合理的な意思決定を助ける場合があることを示している。
一方、集団での意思決定が常に慎重になるとは限らない。集団では議論を通じて意見がより極端な方向に傾く集団極性化や、危険な選択に傾くリスキー・シフトが起こりうることが知られている。
感情や集団の性質を理解し、それを意思決定の質を高める方向に生かす姿勢が重要である。

ひっかけポイント
「感情=非合理の源」という思い込みを突く出題。実験の結果(後悔群の方が情報要求も中止決定も多い)と逆向きの記述はすべて誤りになる。

選択肢の確認

①「後悔のような感情の経験は、失敗の可能性への注意を高めて慎重な情報収集を促すことがあり、感情が合理的な意思決定に役立つ場合があることを実験は示している」
正しい。
正解。後悔の疑似体験が失敗への注意を高めて慎重な情報収集と適切な決定を促しており、感情が合理的な意思決定に役立つ場合を示している。

②「感情は常に合理的な判断を妨げるため、意思決定から完全に排除すべきであることを実験は示している」
誤り。
実験はむしろ後悔という感情が意思決定の質を高めたことを示しており、感情を完全に排除すべきだという結論は導けない。

③「集団での意思決定は、個人での意思決定よりも必ず慎重で安全な結論に至ることを実験は示している」
誤り。
集団の意思決定では集団極性化やリスキー・シフトが起こりうる。必ず慎重で安全な結論に至るとはいえず、実験もそれを示していない。

④「非後悔群の方が後悔群よりも必要な情報を積極的に要求したことを実験は示している」
誤り。
必要な情報を要求した割合は後悔群44.7%が非後悔群18.2%を上回っており、非後悔群が積極的だったという読みは逆である。

覚えるポイント

  • 後悔の疑似体験が慎重な情報収集を促した
  • 感情は合理的な意思決定に役立つことがある
  • 集団極性化やリスキー・シフトにも注意

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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