KZ-R7T-03|公共・倫理 対策問題
表1の国民負担率が示す負担と給付の関係について、社会保障のあり方に関する知識として最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
国民負担率は国民所得に対する租税負担と社会保障負担の合計の割合であり、スウェーデンなどの高福祉高負担型とアメリカのような低福祉低負担型の間で、日本は中間的な水準にある
この問題のポイント
国民負担率の定義(租税+社会保障負担)と、負担と給付が表裏の関係にあることを問う。定義のすり替えに気付けるかが鍵である。
解説
国民負担率は、国民所得(NI)に対する租税負担と社会保障負担(社会保険料)の合計の割合であり、国民が公的部門をどれだけ支えているかを示す指標である。租税のみの割合ではない点に注意する。
スウェーデンなどの北欧諸国は、負担率が高い代わりに医療・福祉・教育などの給付が手厚い高福祉高負担型である。負担が重いほど給付水準が低いのではなく、負担と給付は表裏の関係にある。
アメリカは負担率が低い代わりに公的給付も限定的な低福祉低負担型で、医療も民間保険が中心である。日本の負担率47.9%は両者の中間に位置するが、高齢化の進行で社会保障給付が増え続けており、負担のあり方が課題となっている。
将来世代に負担を先送りしないための財源の確保は、給付水準の選択とセットで考える必要がある。
ひっかけポイント
国民負担率に社会保険料が含まれない、とする定義のすり替えが定番。また高負担の国ほど給付が薄いという記述は、負担と給付の対応関係を逆にしている。
選択肢の確認
①「日本の国民負担率は、アメリカよりも低い水準にある」
❌ 誤り。
日本の負担率47.9%はアメリカの32.3%より高い。低いという記述は表の数値と矛盾する。
②「国民負担率は国民所得に対する租税負担と社会保障負担の合計の割合であり、スウェーデンなどの高福祉高負担型とアメリカのような低福祉低負担型の間で、日本は中間的な水準にある」
✅ 正しい。
正解。国民負担率は租税負担と社会保障負担の合計の対NI比であり、日本は高負担の北欧型と低負担のアメリカ型の中間に位置する。
③「国民負担率とは、国民所得に対する租税負担のみの割合をいい、社会保険料の負担は含まれない」
❌ 誤り。
国民負担率には租税負担だけでなく社会保険料などの社会保障負担も含まれる。租税のみという定義は誤り。
④「高福祉高負担の国では、国民の負担が重い分、社会保障給付の水準は低く抑えられている」
❌ 誤り。
高福祉高負担の国は負担が重い分だけ給付も手厚い。給付水準が低く抑えられるという記述は負担と給付の対応を逆にしている。
覚えるポイント
- 国民負担率=租税負担+社会保障負担の対NI比
- 北欧は高福祉高負担、アメリカは低福祉低負担
- 日本は中間の水準で、給付と負担の均衡が課題
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。