RN7-030|公共・倫理 対策問題
山崎闇斎の思想の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
朱子学の敬の思想を徹底するとともに、朱子学と神道を結びつけた垂加神道を唱えた
この問題のポイント
山崎闇斎=朱子学の敬の徹底+垂加神道という組合せを、平田篤胤の復古神道と区別できるかを問う問題。
解説
山崎闇斎(1618〜82年)は、京都で私塾を開いた朱子学者で、その学派は崎門(きもん)学派と呼ばれる。
闇斎は朱子学の中でも敬(つつしみ)の実践を特に重んじ、敬によって内なる心を正し、義によって外に現れる行いを正すという敬義内外の厳格な修養を弟子たちに求めた。その講義は峻烈をきわめたと伝えられる。
さらに闇斎は、朱子学の理と日本の神道の教えは根本において一致すると考え、儒学と神道を融合した垂加神道を唱えた。天照大神への信仰と天皇への忠誠を敬の実践として説くもので、その大義名分を重んじる思想は、後世の尊王思想に大きな影響を与えたとされる。
同じ神道でも、国学の系譜に立って儒仏渡来以前の古道への復帰を説いた平田篤胤の復古神道とは、儒学(朱子学)と結びついている点で異なることに注意したい。
ひっかけポイント
垂加神道(闇斎・朱子学と神道の融合)と復古神道(篤胤・儒仏排除)の混同が定番。心学は石田梅岩、蘭学の翻訳は杉田玄白らの事績である。
選択肢の確認
①「オランダ語の医学書を翻訳し、蘭学発展の基礎を築いた」
❌ 誤り。
誤答理由: オランダ語医学書の翻訳は杉田玄白・前野良沢ら蘭学者の事績であり、闇斎とは無関係である。
②「朱子学の敬の思想を徹底するとともに、朱子学と神道を結びつけた垂加神道を唱えた」
✅ 正しい。
正解。山崎闇斎は朱子学の敬の実践を徹底し、さらに朱子学と神道を融合させた垂加神道を唱えた。
③「儒教や仏教が渡来する以前の古道に帰ることを説き、復古神道を大成した」
❌ 誤り。
誤答理由: 儒仏渡来以前の古道への復帰を説く復古神道は平田篤胤の教説であり、朱子学と神道を結びつけた闇斎とは方向が異なる。
④「商人の営利活動の正当性を説く心学を創始した」
❌ 誤り。
誤答理由: 心学を創始して商人の道徳を説いたのは石田梅岩であり、朱子学者の闇斎の事績ではない。
覚えるポイント
- 山崎闇斎=朱子学の敬の徹底・崎門学派
- 垂加神道=朱子学と神道の融合
- 大義名分の思想は尊王思想に影響
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。