RN7-031|公共・倫理 対策問題
山崎闇斎の学風とその影響の説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
敬の実践を軸とする厳格な学風で知られ、その大義名分論は幕末の尊王運動の思想的な源流の一つとなった
この問題のポイント
闇斎学派の厳格さと、大義名分論から尊王思想への影響という流れを問う問題。
解説
山崎闇斎の学問は、知識の広さよりも敬に基づく実践と厳格な師弟関係を特徴とした。門人は数千人に及んだとされ、佐藤直方・浅見絅斎ら優れた学者を輩出したが、学説の相違には破門をもって臨むほど峻厳であった。
闇斎学派(崎門学派)が重んじたのが、君臣の名分を厳格に守るべきだとする大義名分論である。主君への忠誠を絶対のものとするこの思想が、垂加神道による天皇崇敬と結びつくことで、天皇を国の中心と仰ぐ尊王思想の有力な源流の一つが形づくられた。
崎門の流れをくむ学者たちの思想は、水戸学などとともに、幕末の尊王攘夷運動を支える思想的エネルギーとなっていく。江戸初期の朱子学が、皮肉にも幕府の権威を相対化する思想を準備したことになる。
ひっかけポイント
闇斎は厳格な修養主義であり、自由放任・営利奨励とは正反対。ますらをぶりは賀茂真淵、西洋科学の導入は蘭学者の事績で、学統の混同に注意。
選択肢の確認
①「敬の実践を軸とする厳格な学風で知られ、その大義名分論は幕末の尊王運動の思想的な源流の一つとなった」
✅ 正しい。
正解。闇斎学派は敬の実践を軸とする厳格な学風で知られ、その大義名分論は垂加神道と結びついて尊王思想の源流となった。
②「自由放任の学風で知られ、弟子には商人としての営利活動を奨励した」
❌ 誤り。
誤答理由: 闇斎の学風は峻厳な修養主義であり、自由放任や営利の奨励とはまったく異なる。営利の正当化は石田梅岩の主題である。
③「実験と観察を重んじる学風で、西洋自然科学の導入を主導した」
❌ 誤り。
誤答理由: 実験・観察による西洋自然科学の導入は蘭学の営みであり、朱子学者の闇斎の学風ではない。
④「和歌の実作を通じて、ますらをぶりの歌風の復興を唱えた」
❌ 誤り。
誤答理由: ますらをぶりの歌風の復興を唱えたのは国学者の賀茂真淵であり、闇斎の事績ではない。
覚えるポイント
- 崎門学派は敬の実践と厳格な学風
- 大義名分論+垂加神道が尊王思想の源流に
- 幕末の尊王攘夷運動に影響
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。