KO3-017公共・倫理 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(2) 政治的な主体となる私たち

若い世代の投票率の低さが社会にもたらす影響として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

投票率の高い高齢世代の意向が政策に反映されやすくなり、世代間の不均衡が生じるおそれがある

この問題のポイント

投票率の世代差が政策決定に与える影響を問う思考問題。政治家が票を意識して行動するという前提から論理的に導ける。

解説

日本の国政選挙では、20歳代の投票率が60歳代を大きく下回る状態が続いている。
選挙で選ばれる政治家は、当選のために投票してくれる層の意向を重視する傾向がある。若者の投票率が低ければ、年金や医療など投票率の高い高齢世代に関わる政策が優先され、教育・子育て支援・雇用など若い世代の課題が後回しにされやすい。こうした構図はシルバー民主主義と呼ばれることがある。
さらに少子高齢化によって高齢の有権者の数自体が多いため、投票率の差はいっそう増幅される。
この不均衡を正す方法は、若い世代自身が投票に行き、声を上げることである。18歳選挙権と主権者教育は、まさにこの課題への対応として位置づけられている。

ひっかけポイント
「投票しなくても平等に扱われる」は、政治家が得票を意識して行動するという現実の力学を無視した選択肢。因果を逆にした「若者向け政策が優先される」にも注意。

選択肢の確認

①「若者の投票率が低いと、若者向けの政策が自動的に優先されるようになる」
誤り。
誤答理由: 因果が逆である。投票率が低い層の政策の優先度はむしろ下がる。若者向け政策が自動的に優先されることはない。

②「投票率の低下により選挙そのものが廃止される」
誤り。
誤答理由: 投票率の低下は正統性を弱めるが、選挙制度そのものが廃止されることはない。極端な帰結を述べた選択肢である。

③「投票率の高い高齢世代の意向が政策に反映されやすくなり、世代間の不均衡が生じるおそれがある」
正しい。
正解。政治家は当選のため投票する層の意向を重視するので、若者の投票率が低いと高齢世代向けの政策が優先されやすく、世代間の不均衡が生じうる。

④「若者が投票しなくても、政治家は全世代の利益を常に平等に扱うので影響はない」
誤り。
誤答理由: 政治家が得票を意識して行動する以上、投票しない層の利益は後回しにされやすい。常に全世代が平等に扱われるという前提は現実の力学に合わない。

覚えるポイント

  • 若年層の投票率は高齢層より大幅に低い
  • 投票する層の意向が政策に反映されやすい
  • 世代間の不均衡はシルバー民主主義と呼ばれる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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