KO5-038公共・倫理 対策問題

公共B 社会に参画する私たち(3) 経済的な主体となる私たち

インフレーションが家計に与える影響の記述として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

物価が持続的に上昇すると、同じ金額で買える量が減るため、現金や預金の実質的な価値は目減りする

この問題のポイント

インフレの定義と家計への影響を問う。名目の金額と実質的な購買力の区別ができているかが判断の軸になる。

解説

インフレーションは物価が持続的に上昇する現象、デフレーションは持続的に下落する現象である。
物価が上がると、同じ1万円で買える商品の量は減る。つまり貨幣の購買力が低下する。通帳の残高(名目額)が変わらなくても、それで買えるものが減るのだから、現金や預金の実質的な価値は目減りする。年利1パーセントの預金でも、物価が2パーセント上がれば実質的には損をしていることになる。
影響は立場によって異なる。物価に応じて賃金が上がる人や、実物資産をもつ人、借金をしている人(返す金額の実質的な重みが軽くなる)は相対的に損をしにくい。逆に、年金など固定的な収入で暮らす人や預金に頼る人は不利になる。
このため、物価の動きを踏まえて名目と実質を区別して考えることが、金融リテラシーの基本とされる。2022年以降の物価上昇で、この視点は一段と重要になっている。

ひっかけポイント
インフレとデフレの定義の入れ替えが基本のひっかけ。固定収入の人が有利になるという選択肢は、購買力の低下という影響を逆にとらえている。

選択肢の確認

①「インフレーションとは、物価が持続的に下落する現象のことである」
誤り。
誤答理由: 物価が持続的に下落する現象はデフレーションである。インフレとデフレの定義の入れ替えは最も基本的なひっかけ。

②「物価が持続的に上昇すると、同じ金額で買える量が減るため、現金や預金の実質的な価値は目減りする」
正しい。
正解。インフレでは物価上昇により貨幣の購買力が低下するため、名目額が変わらない現金や預金の実質的な価値は目減りする。

③「物価が上昇すると、現金や預金の実質的な価値は自動的に増える」
誤り。
誤答理由: 物価上昇は貨幣で買える量を減らすので、現金・預金の実質的価値は増えるのではなく減る。方向が正反対。

④「物価上昇の局面では、年金など固定的な収入で暮らす人ほど有利になる」
誤り。
誤答理由: 年金など固定的な収入の人は、収入が物価に追いつかず購買力が下がるため不利になる。有利とする説明は影響の逆転。

覚えるポイント

  • インフレは物価の持続的上昇、貨幣の購買力は低下
  • 現金・預金の実質的価値は目減りする
  • 固定収入・預金頼みは不利、債務者は実質負担が軽くなる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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