RN7-042|公共・倫理 対策問題
平田篤胤の思想の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
儒教や仏教と混じり合う以前の純粋な神道への復帰を説く復古神道を大成し、幕末の尊王攘夷運動に影響を与えた
この問題のポイント
篤胤=復古神道と、垂加神道(闇斎)との区別、幕末への影響を問う問題。
解説
平田篤胤(1776〜1843年)は、本居宣長の没後にその門人を自称した国学者で、宣長の古道論を宗教的な方向へ発展させた。
篤胤が大成した復古神道は、儒教や仏教と習合する以前の、日本固有の純粋な神の道に立ち返ることを説く神道である。本地垂迹説のように仏を上位に置く従来の神道理解を退け、日本を神々の生みなした特別な国とする国粋主義的な色彩を強く帯びた。
その教説は、天皇崇敬の念を高め、在村の神職や豪農層に広く受け入れられて平田国学と呼ばれる一大勢力となり、幕末の尊王攘夷運動や明治初期の神仏分離政策の思想的背景の一つとなった。
古典の実証研究という宣長の学問的性格に対し、篤胤は宗教性・実践性を強めた点が対比される。
ひっかけポイント
垂加神道(山崎闇斎・朱子学との融合)と復古神道(篤胤・儒仏の排除)の混同が最頻出。もののあはれは宣長、『解体新書』は杉田玄白らの事績である。
選択肢の確認
①「『源氏物語』の研究によって、もののあはれの文学論を確立した」
❌ 誤り。
誤答理由: もののあはれの文学論は本居宣長の説である。篤胤は宣長の学統を宗教的方向へ発展させた人物である。
②「西洋の解剖学書を翻訳して『解体新書』を刊行した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『解体新書』の翻訳刊行は杉田玄白・前野良沢ら蘭学者の事績であり、国学者篤胤とは無関係である。
③「儒教や仏教と混じり合う以前の純粋な神道への復帰を説く復古神道を大成し、幕末の尊王攘夷運動に影響を与えた」
✅ 正しい。
正解。平田篤胤は儒仏と混じる以前の純粋な神道への復帰を説く復古神道を大成し、幕末の尊王攘夷運動に影響を与えた。
④「朱子学と神道を融合させた垂加神道を創始した」
❌ 誤り。
誤答理由: 垂加神道は朱子学と神道を融合させた山崎闇斎の教説であり、儒仏の影響を排した篤胤の復古神道とは方向が逆である。
覚えるポイント
- 平田篤胤=復古神道の大成
- 儒仏習合以前の純粋な神道への復帰を主張
- 平田国学は尊王攘夷運動・神仏分離に影響
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。