RN7-041公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(3) 近世の思想(儒学・国学・民衆思想)

本居宣長の思想における漢意と真心の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

儒仏に影響された理屈っぽいものの考え方を漢意として退け、生まれながらのありのままの心である真心に従って生きることを説いた

この問題のポイント

漢意の排除と真心への復帰という宣長の古道論の枠組みを問う問題。

解説

本居宣長は、三十余年の歳月をかけて『古事記』を実証的に注釈した大著**『古事記伝』を完成させ、そこに日本古来の道(惟神(かんながら)の道)を見いだそうとした。
宣長によれば、日本人の心は本来、素直でおおらかなものだったが、儒教や仏教が渡来して以来、何事も善悪や理屈で割り切ろうとする、さかしらな心に染まってしまった。この理屈っぽい心のあり方を
漢意(からごころ)と呼んで厳しく退けた。
それに対して、生まれついたままの、偽りや作為のない自然な心が
真心(まごころ)**である。真心は「よくもあしくも、うまれつきたるままの心」(要旨)であり、宣長は漢意を洗い去って真心に立ち返り、感情の自然な動きのままに生きることこそ、古の道にかなう生き方だとした。

ひっかけポイント
漢意は語学力のことではなく、儒仏的な理屈のこと。真心を儒教道徳の完成とする記述は正反対で、真心はあくまで生まれつきの自然な心である。

選択肢の確認

①「漢意とは中国語の学習能力のことであり、宣長はその習得を国学者の必須の教養とした」
誤り。
誤答理由: 漢意は中国語の語学力のことではなく、儒仏の影響を受けた、さかしらな理屈のことである。

②「真心とは儒教の説く仁義礼智の徳を完全に身につけた心のことである」
誤り。
誤答理由: 真心は儒教の徳を身につけた心ではなく、教えや作為が加わる前の、生まれつきの自然な心である。

③「宣長は漢意と真心の両方を捨てて、仏の悟りに至ることを最終目標とした」
誤り。
誤答理由: 宣長は仏の悟りを目標とはしていない。漢意を洗い去って真心に立ち返ることこそが古の道にかなうとした。

④「儒仏に影響された理屈っぽいものの考え方を漢意として退け、生まれながらのありのままの心である真心に従って生きることを説いた」
正しい。
正解。宣長は儒仏に染まった理屈っぽい心を漢意として退け、生まれながらのありのままの真心に従って生きることを説いた。

覚えるポイント

  • 漢意=儒仏に染まった理屈っぽい心、これを排す
  • 真心=生まれつきのありのままの自然な心
  • 『古事記伝』で古道(惟神の道)を探究

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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