RN7-061公共・倫理 対策問題

倫理C 日本の思想(4) 近現代日本の思想

幸徳秋水についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

『廿世紀之怪物帝国主義』で帝国主義を批判し、平民社を結成して日露戦争への非戦論を唱えたが、大逆事件で処刑された

この問題のポイント

幸徳秋水の帝国主義批判・平民社の非戦論・大逆事件という事績の流れを問う問題。

解説

幸徳秋水(1871〜1911年)は中江兆民の弟子で、自由民権思想から出発して社会主義に進んだ思想家である。
1901年の**『廿世紀之怪物帝国主義』では、帝国主義を、愛国心を燃料とし軍国主義を火種とする20世紀の怪物と呼び、列強の侵略主義を鋭く批判した。
日露開戦論が高まると、非戦論を貫くため堺利彦らと「万朝報」を退社して
平民社を結成し、「平民新聞」を発行して、社会主義の立場から日露戦争反対を唱え続けた。戦争は平民の犠牲の上に一部の階級を利するだけだ、という主張である。
1910年、明治天皇暗殺計画に関与したとして多数の社会主義者・無政府主義者が検挙された
大逆事件**で、幸徳は事件との直接の関わりが疑わしいまま翌年処刑された。この事件以後、社会主義運動は厳しい冬の時代を迎える。

ひっかけポイント
同じ日露非戦論でも、キリスト教に基づく内村鑑三と、社会主義に基づく幸徳秋水という根拠の違いが最頻出の判別点である。

選択肢の確認

①「国家社会主義を唱えて軍部に接近し、二・二六事件を指導した」
誤り。
誤答理由: 幸徳は軍国主義を批判した社会主義者であり、国家社会主義や二・二六事件(1936年)とは時代も立場も異なる。

②「『廿世紀之怪物帝国主義』で帝国主義を批判し、平民社を結成して日露戦争への非戦論を唱えたが、大逆事件で処刑された」
正しい。
正解。幸徳秋水は『廿世紀之怪物帝国主義』で帝国主義を批判し、平民社を結成して日露非戦論を唱え、大逆事件で処刑された。

③「キリスト教の立場から日露非戦論を唱え、無教会主義の伝道に生涯を捧げた」
誤り。
誤答理由: キリスト教の立場からの日露非戦論と無教会主義は内村鑑三であり、社会主義の立場に立った幸徳とは根拠が異なる。

④「自由党の党首として国会開設運動を指導し、初代内閣総理大臣となった」
誤り。
誤答理由: 自由党の指導や初代内閣総理大臣は幸徳の事績ではない。初代首相は伊藤博文であり、まったくの別人である。

覚えるポイント

  • 『廿世紀之怪物帝国主義』で帝国主義批判
  • 平民社・平民新聞で日露非戦論
  • 大逆事件(1910年)で処刑された

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。
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