RN7-064|公共・倫理 対策問題
与謝野晶子についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
日露戦争に際して「君死にたまふことなかれ」を発表し、母性保護論争では女性の経済的自立を重んじる立場を主張した
この問題のポイント
与謝野晶子の反戦詩と、母性保護論争での経済的自立論(らいてうとの対立)を組み合わせて問う問題。
解説
与謝野晶子(1878〜1942年)は、情熱的な歌集**『みだれ髪』で知られる歌人・評論家である。
日露戦争のさなかの1904年、晶子は旅順の包囲戦に加わる弟を思って「君死にたまふことなかれ」と歌う詩を雑誌「明星」に発表した。親は人を殺せと教えて子を育てはしなかった、と歌うこの詩は(要旨)、国家の大義よりも肉親の情を率直に表現したものとして、非難と共感の両方を呼んだ。
また大正期の母性保護論争では、出産・育児期の女性への国家的保護を求める平塚らいてうに対し、晶子は、国家に依存することは女性の独立をかえって損なうとして、まず女性自身の経済的自立**が先決だと主張した。
11人の子を育てながら執筆を続け、女性の教育と自立を生涯にわたり訴えた。
ひっかけポイント
『青鞜』の太陽の宣言・新婦人協会はらいてうの事績。母性保護論争では、らいてう=国家による母性保護、晶子=経済的自立と、立場を逆にしないこと。
選択肢の確認
①「母性保護論争において、母となる女性への国家の保護を最優先すべきだと主張した」
❌ 誤り。
誤答理由: 母性保護論争で国家による母性保護を主張したのはらいてうの側であり、晶子は経済的自立を先決とした。立場が逆である。
②「新婦人協会を設立して治安警察法の改正運動を指導した」
❌ 誤り。
誤答理由: 新婦人協会の設立と治安警察法改正運動はらいてう・市川房枝らの事績であり、晶子の活動ではない。
③「日露戦争に際して「君死にたまふことなかれ」を発表し、母性保護論争では女性の経済的自立を重んじる立場を主張した」
✅ 正しい。
正解。晶子は日露戦争に際し君死にたまふことなかれを発表し、母性保護論争では女性の経済的自立を重んじる立場をとった。
④「雑誌『青鞜』を創刊し、「元始、女性は実に太陽であつた」と宣言した」
❌ 誤り。
誤答理由: 『青鞜』の創刊と太陽の宣言は平塚らいてうの事績であり、晶子のものではない。
覚えるポイント
- 与謝野晶子=君死にたまふことなかれ(日露戦争)
- 母性保護論争では経済的自立を主張
- らいてう(母性の国家保護)と対立した
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。