RN9-064公共・倫理 対策問題

倫理D 現代の諸課題と倫理(1) 生命倫理

医療におけるインフォームド・コンセントについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

医師が病状や治療法について十分に説明し、患者が理解し納得したうえで同意して治療方針を決めることであり、患者の自己決定権の尊重に基づいている

この問題のポイント

インフォームド・コンセントの正確な意味と、その背景にあるパターナリズムから自己決定権の尊重への転換を問う。

解説

インフォームド・コンセントとは「説明と同意」、すなわち医師が病状・治療法・副作用・他の選択肢などを十分に説明し、患者がそれを理解したうえで同意して、治療方針を決定することである。
かつての医療では、専門家である医師が患者のためを思って一方的に方針を決めるパターナリズム(父権主義)が支配的だった。しかし、自分の身体と生き方に関わることは自分で決めるという自己決定権の考え方が広がり、医療の主体は患者自身であるという理解が確立した。インフォームド・コンセントはその中心的な表現であり、日本の医療法にも説明と同意の努力義務が明記されている。
発展形として、複数の選択肢から患者が選ぶインフォームド・チョイス、別の医師の意見を求めるセカンド・オピニオン、医療者と患者が共同で決める意思決定の共有などがある。

ひっかけポイント
医師が一方的に決めるパターナリズムの記述を正解に見せかける形が定番。説明・理解・同意の三要素がそろっているかで判断する。

選択肢の確認

①「医師が病状や治療法について十分に説明し、患者が理解し納得したうえで同意して治療方針を決めることであり、患者の自己決定権の尊重に基づいている」
正しい。
正解。インフォームド・コンセントは説明と同意を意味し、医師の十分な説明を理解した患者が同意して方針を決めることで、自己決定権の尊重に基づいている。

②「医師が専門家としての判断で治療方針を決定し、患者には治療後に結果だけを報告することである」
誤り。
誤答理由: 医師が一方的に決定し結果だけを報告するのは、インフォームド・コンセントが乗り越えようとしたパターナリズムのあり方である。

③「患者の不安を避けるため、病名や病状をできる限り患者に知らせないようにする配慮のことである」
誤り。
誤答理由: 病状を知らせない配慮は説明と同意の前提を欠くものであり、インフォームド・コンセントの説明としては正反対である。

④「治療費の支払い方法について、病院と患者があらかじめ契約を交わすことである」
誤り。
誤答理由: インフォームド・コンセントは治療内容に関する説明と同意であり、治療費の支払い契約のことではない。

覚えるポイント

  • インフォームド・コンセントは説明と同意
  • パターナリズムから自己決定権尊重への転換
  • セカンド・オピニオンなど患者の主体性を支える仕組み

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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