SG2-A13|地理総合・地理探究 対策問題
リモートセンシング(遠隔探査)の説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
人工衛星や航空機に搭載した観測装置で地表を撮影・観測し、離れた場所から土地被覆や災害状況などの情報を得る技術である
この問題のポイント
リモートセンシングの定義と用途を問う。「離れた場所からの観測」という語義と、GNSS(測位)との違いがわかれば解ける。
解説
リモートセンシング(遠隔探査)は、人工衛星・航空機・ドローンなどに搭載したセンサーで地表や大気を観測し、対象に直接触れることなく情報を得る技術である。
可視光の撮影だけでなく、赤外線やマイクロ波など目に見えない波長も利用する。植物は近赤外線を強く反射するため、波長ごとの反射の違いから植生の分布や生育状況、土地被覆の変化を面的に把握できる。マイクロ波を使えば雲を透過して観測できるため、天候に左右されにくい。
用途は幅広い。気象衛星による雲の観測、森林破壊や砂漠化の監視、農作物の作柄予測、都市の拡大の把握、そして災害時の被害状況の把握(浸水範囲や土砂崩れの確認)などである。広い範囲を、繰り返し、同じ条件で観測できることが最大の強みであり、得られたデータをGISに取り込んで分析することで威力を発揮する。
地上での直接測量や、衛星電波で位置を測るGNSSとは目的が異なる技術である点を整理しておきたい。
ひっかけポイント
GNSS(位置の測定)との混同が定番。リモートセンシングは「観測して情報を得る」技術である。可視光に限らず赤外線・マイクロ波も使う点も正誤の分かれ目になる。
選択肢の確認
①「人工衛星の電波を受信して、自分の現在位置を測定する技術である」
❌ 誤り。
誤答理由: 衛星電波で現在位置を測定するのはGNSSであり、地表を観測して情報を得るリモートセンシングとは目的が異なる。
②「リモートセンシングで得られる情報は可視光の写真に限られ、雲や植生の観測はできない」
❌ 誤り。
誤答理由: リモートセンシングは可視光に加えて赤外線やマイクロ波も利用し、雲の観測や植生の生育状況の把握ができる。
③「人工衛星や航空機に搭載した観測装置で地表を撮影・観測し、離れた場所から土地被覆や災害状況などの情報を得る技術である」
✅ 正しい。
正解。リモートセンシングは衛星や航空機のセンサーで地表を離れた場所から観測する技術で、植生・土地被覆・災害状況の把握に使われる。
④「地上の測量士が巻き尺と水準器を使って土地を直接測量する技術である」
❌ 誤り。
誤答理由: 地上での直接測量はリモートセンシング(遠隔探査)ではない。対象に触れずに観測することがこの技術の定義である。
覚えるポイント
- リモートセンシング=衛星などから離れて地表を観測する技術
- 赤外線などを使い植生・土地被覆・被災状況を把握
- 広域を繰り返し観測でき、GISと組み合わせて活用
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。