SG2-A14地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

流線図についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

人や物の移動の出発地と到着地を結ぶ線の向きと太さによって、移動の方向と量を表す統計地図である

この問題のポイント

流線図の表現原理を問う。「線の向き=移動の方向」「線の太さ=移動量」という2つの約束がわかれば解ける。

解説

流線図は、人・物・情報の移動を地図上に表す統計地図である。出発地から到着地へ**矢印(流線)**を引き、向きで移動の方向を、線の太さで移動量の多さを示す。
代表的な利用例には次のようなものがある。

  • 原油や鉄鉱石などの資源の貿易の流れ(産出国から消費国へ)
  • 人口移動(農村から都市への移動、国際的な移民・労働者の流れ)
  • 都市圏の通勤・通学の流れ、観光客の流動
    たとえば世界の原油の流線図では、ペルシャ湾岸から東アジアやヨーロッパへ延びる太い流線から、日本や中国の輸入依存の構造が読み取れる。
    他の統計地図が「その場所にどれだけあるか」という分布を表すのに対し、流線図は場所と場所の結び付き(流動)を表す点が本質的な違いである。したがって、貿易・交通・人口移動のように出発地と到着地のあるデータにだけ適する。分布のデータを流線図で表すことはできず、この対応関係が統計地図の選択問題で問われる。

ひっかけポイント
等値線図(等しい値を結ぶ)や階級区分図(塗り分け)との表現方法の混同が定番。また流線図は太さで「量」も表せるので、方向しか示せないという説明は誤り。

選択肢の確認

①「流線図は移動の方向だけを示すもので、移動量の多少を表すことはできない」
誤り。
誤答理由: 流線図は線の太さによって移動量の多少も表現できる。方向しか示せないという説明は誤りである。

②「人や物の移動の出発地と到着地を結ぶ線の向きと太さによって、移動の方向と量を表す統計地図である」
正しい。
正解。流線図は出発地と到着地を結ぶ線の向きで移動の方向を、線の太さで移動量を表し、貿易や人口移動の表現に適する。

③「等しい値の地点を線で結んで、気温の分布などを表す統計地図である」
誤り。
誤答理由: 等しい値の地点を線で結んで気温分布などを表すのは等値線図の説明である。

④「地域ごとの割合の値を、色の濃淡で塗り分けて表す統計地図である」
誤り。
誤答理由: 割合を色の濃淡で塗り分けるのは階級区分図の説明である。

覚えるポイント

  • 流線図=移動の方向(向き)と量(太さ)を表す
  • 貿易・人口移動・通勤流動など流れのあるデータ向き
  • 分布ではなく地点間の結び付きを表すのが特徴

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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