SG3-004|地理総合・地理探究 対策問題
津波の性質についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
沖合ではジェット機並みの速さで伝わり、水深が浅い沿岸に近づくと速度が落ちて波の高さが急に増す
この問題のポイント
津波の伝わり方と沿岸での増幅の仕組みを問う。「深いほど速く、浅くなると高くなる」という物理的性質が判断の軸。
解説
津波は、海底地震などで海底が急激に変動し、その上の海水全体が持ち上げられて発生する波である。風による波と違い、海面から海底までの海水全体が動くため莫大なエネルギーを持つ。
伝わる速さは水深が深いほど速く、水深数千メートルの沖合では時速700〜800キロとジェット機並みである。沿岸に近づいて水深が浅くなると速度は落ちるが、後ろの波が追いついて波高が急激に増す。
さらに、V字型の湾の奥では波が集中して一段と高くなる。リアス海岸の三陸海岸で津波被害が繰り返されてきたのはこのためである。
津波は繰り返し襲来し、第1波より第2波以降が高いこともある。また引き波から始まるとは限らず、前触れなく押し寄せることもある。
ひっかけポイント
「第1波が最大」「引き波が必ず先行」は誤った通説。警報解除まで戻らないことが鉄則である。高潮(気圧と風による海面上昇)との混同にも注意。
選択肢の確認
①「第1波が最も高く、第2波以降は必ず小さくなっていく」
❌ 誤り。
誤答理由: 津波は繰り返し襲来し、第2波以降が最大になることも多い。第1波後に戻るのは危険な行動である。
②「風が強い日に発生する高波の一種で、地震とは関係がない」
❌ 誤り。
誤答理由: 津波は海底の地殻変動で海水全体が動く現象であり、風でつくられる高波とは規模も仕組みも全く異なる。
③「沖合ではジェット機並みの速さで伝わり、水深が浅い沿岸に近づくと速度が落ちて波の高さが急に増す」
✅ 正しい。
正解。津波は水深が深いほど速く伝わり、沖合では時速700〜800キロに達する。沿岸で水深が浅くなると減速し、後続の波が追いついて波高が急増する。
④「沿岸に近づくほど速度が上がり、波の高さはしだいに低くなる」
❌ 誤り。
誤答理由: 速度と波高の関係が逆である。沿岸に近づくと速度は落ち、波の高さは増す。
覚えるポイント
- 沖合では時速700〜800キロ、沿岸で減速して波高が増す
- V字型の湾の奥やリアス海岸では特に高くなる
- 繰り返し襲来し第2波以降が高いこともある
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。