SG3-018地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

高潮についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

台風などの低い気圧による海面の吸い上げと強風による吹き寄せで海面が高くなる現象で、湾の奥で被害が大きくなりやすい

この問題のポイント

高潮の2つの発生メカニズムと、津波・潮汐との区別を問う。「気圧+風」で起こるのが高潮である。

解説

高潮は、台風や発達した低気圧の接近時に海面が異常に高くなる現象で、2つの仕組みが重なって起こる。

  • 吸い上げ効果: 気圧が低いほど海面が持ち上げられる。気圧が1ヘクトパスカル下がると海面は約1センチ上昇する
  • 吹き寄せ効果: 強風が海水を岸に吹き寄せて海面を高くする。遠浅で南に開いた湾では特に大きくなる
    このため、南に開いた遠浅の湾の奥(東京湾・伊勢湾・大阪湾・有明海など)に台風が接近し、湾に向かって強風が吹くときに被害が大きくなる。1959年の伊勢湾台風では高潮により5000人を超える犠牲者が出た。
    満潮の時刻と重なるとさらに水位が上がるため危険度が増す。海抜ゼロメートル地帯を抱える大都市の湾岸部では、防潮堤や水門の整備とともに、高潮ハザードマップによる避難の備えが進められている。

ひっかけポイント
地震で起こる津波との混同が最頻出。高潮=気象(気圧・風)、津波=地震(海底の変動)と成因で区別する。毎日の潮の満ち引き(潮汐)とも別物である。

選択肢の確認

①「外洋のうねりが海岸に達して砕ける波のことである」
誤り。
誤答理由: 外洋のうねりが砕ける波は高波・波浪であり、海面自体が持ち上がる高潮とは区別される。

②「台風などの低い気圧による海面の吸い上げと強風による吹き寄せで海面が高くなる現象で、湾の奥で被害が大きくなりやすい」
正しい。
正解。高潮は低気圧による海面の吸い上げと強風による吹き寄せで発生し、南に開いた遠浅の湾の奥では海水が集中して水位が特に高くなる。伊勢湾台風が代表例である。

③「海底地震によって海水全体が持ち上げられて発生する波である」
誤り。
誤答理由: 海底地震で海水全体が持ち上がるのは津波であり、気象要因で起こる高潮とは成因が異なる。

④「月や太陽の引力によって毎日規則的に起こる海面の昇降のことである」
誤り。
誤答理由: 月や太陽の引力による規則的な海面昇降は潮汐(潮の満ち引き)であり、気象災害である高潮ではない。

覚えるポイント

  • 高潮は気圧の吸い上げと風の吹き寄せで発生
  • 南に開いた遠浅の湾の奥で被害が大きい
  • 伊勢湾台風(1959年)が代表的な高潮災害

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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