SG3-019|地理総合・地理探究 対策問題
都市化が進んだ地域で水害が起こりやすくなる理由と対策の組合せとして最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
地表の舗装で雨水がしみ込みにくくなり流出が速まるため、遊水地や地下調節池の整備、透水性舗装の導入が進められている
この問題のポイント
都市化による水循環の変化と都市型水害対策を結び付けて考える問題。「しみ込まない→一気に流れる」という因果がカギ。
解説
都市化が進むと、田畑や林だった土地がアスファルトやコンクリートで覆われ、雨水が地中にしみ込みにくくなる。保水・遊水の働きをしていた水田や緑地も減るため、降った雨は短時間で下水道や中小河川に集中し、流出のピークが高く・速くなる。その結果、内水氾濫や中小河川の急激な増水が起こりやすくなる。
対策としては、
- 遊水地・調節池: 増水した水を一時的にためて下流のピークを抑える。都市の地下に巨大な**地下調節池(地下放水路)**を設ける例もある
- 透水性舗装や浸透ます: 雨水を地中にしみ込みやすくする
- 学校の校庭や公園を一時的な貯留空間として使う雨水貯留
- 各家庭・流域全体で水を受け止める流域治水の推進
などが組み合わされている。土地利用の変化が災害リスクを高めるという視点は、地域調査でも重要な着眼点である。
ひっかけポイント
都市化で変わるのは「降水量」ではなく「流出の仕方」である点に注意。建物や舗装が洪水を防ぐという因果の逆転にも引っかからない。
選択肢の確認
①「地表の舗装で雨水がしみ込みにくくなり流出が速まるため、遊水地や地下調節池の整備、透水性舗装の導入が進められている」
✅ 正しい。
正解。舗装の拡大で雨水がしみ込まず流出が速く大きくなることが都市型水害の要因であり、遊水地・地下調節池・透水性舗装など流出を抑え貯める対策が進められている。
②「都市では降水量そのものが必ず減少するため、対策はダムの撤去が中心となる」
❌ 誤り。
誤答理由: 都市化で変わるのは降水の行方であって降水量が必ず減るわけではなく、ダムの撤去は水害対策として逆方向である。
③「都市の建物は洪水を防ぐ働きをするため、市街地が広がるほど水害は減る」
❌ 誤り。
誤答理由: 建物や舗装は保水力を奪い流出を増やす要因であり、市街地の拡大が水害を減らすという因果は成り立たない。
④「雨水が地中にしみ込みやすくなるため、下水道の整備は不要になる」
❌ 誤り。
誤答理由: 都市の地表被覆は雨水をしみ込みにくくするのであり、しみ込みやすくなるという前提も下水道不要という結論も誤りである。
覚えるポイント
- 舗装の拡大で雨水がしみ込まず流出が速く大きくなる
- 遊水地・地下調節池・透水性舗装などで対応
- 流域全体で水を受け止める流域治水の考え方
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 文を分解して判定:組合せを一度に選ばず、人物と政策、地域と制度などを一組ずつ○×判定する。確実に誤る一組を含む選択肢から消す。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。