TK8-040地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

ラテンアメリカの都市化についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

農村からの人口流入で都市化が急速に進み、大都市の周辺にはファベーラなどのスラムが形成された

この問題のポイント

発展途上地域の都市問題を問う。急速な都市化とスラム形成・インフォーマルセクターという現象の連鎖が判断軸。

解説

ラテンアメリカは発展途上地域の中でも都市化率が際立って高く(約8割)、ヨーロッパや北アメリカに匹敵する。
背景には、大土地所有制の下で土地を持てない農民が仕事を求めて都市へ向かう農村からの人口流出(押し出し型の移動)がある。産業の成長を上回る速さで人口が流入したため、住宅・雇用・インフラが追いつかず、都市の周辺部や斜面にスラムが拡大した。ブラジルではファベーラと呼ばれ、リオデジャネイロの斜面のファベーラが知られる。流入者の多くは、露天商や日雇いなど統計に表れにくいインフォーマルセクターで生計を立てる。
また、メキシコシティやブエノスアイレス、リマのように、人口や機能が一都市に極端に集中する**プライメートシティ(首位都市)**が多いことも特徴で、一極集中が地域格差と都市問題を増幅している。
発展途上地域に共通する都市問題の典型として、アフリカ・アジアの事例と併せて出題される。

ひっかけポイント
ラテンアメリカの都市化率は「低い」のではなく先進地域並みに高い。経済発展の水準と都市化率が一致しない点が読み取りの急所。

選択肢の確認

①「農村からの人口流入で都市化が急速に進み、大都市の周辺にはファベーラなどのスラムが形成された」
正しい。
正解。農村からの人口流入で急速な都市化が進み、ブラジルのファベーラなど大都市周辺にスラムが形成された。

②「ラテンアメリカでは都市化がほとんど進んでおらず、都市人口率は世界最低水準である」
誤り。
誤答理由: ラテンアメリカの都市化率は約8割と先進地域並みに高く、世界最低水準という説明は正反対である。

③「都市に流入した人々は全員が高賃金の正規雇用に就いている」
誤り。
誤答理由: 流入者の多くは露天商などインフォーマルセクターで生計を立てており、全員正規雇用という説明は誤り。

④「ラテンアメリカの都市には貧困地区は存在しない」
誤り。
誤答理由: リオデジャネイロのファベーラなど大規模な貧困地区が存在し、都市問題の焦点となっている。

覚えるポイント

  • 都市化率は約8割と途上地域では例外的に高い
  • ファベーラ=ブラジルのスラム、インフォーマルセクターで生計
  • プライメートシティへの一極集中が課題

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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