KZ-R6HB-08地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和6年度 本試験(地理B)

図が題材とする発展途上国の都市化に関する知識として最も適切なものはどれか。

KZ-R6HB-08の問題図版
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正解: 4

正解

発展途上国の大都市では、農村から流入した人々が露天商など雑多な仕事で生計を立てるインフォーマルセクターや、スラムの拡大が課題となっている

この問題のポイント

発展途上国の都市化に伴う社会問題(インフォーマルセクター・スラム)の理解を問う。

解説

発展途上国の都市化は、都市の雇用の受け皿が整う前に人口流入が進む点に特徴がある。農村の貧困や人口増加に押し出された人々が、仕事を求めて大都市へ向かうためで、こうした都市化は過剰都市化とも呼ばれる。
流入した人々の多くは、正規の職に就くことが難しく、露天商・廃品回収・日雇いなど、公的な統計や制度に含まれないインフォーマルセクターで生計を立てる。小売業やサービス業の末端を担うこれらの仕事は、途上国の都市経済の大きな部分を占めている。
住まいの面では、都市の周縁部や河川敷などに、無許可の粗末な住宅が密集するスラムが拡大する。上下水道や電気などの生活基盤が不足し、衛生・治安・災害への脆弱性が深刻な課題となっている。
国連などは、スラムの環境改善や住民参加型の開発を支援しており、都市の貧困問題はSDGsの主要なテーマの一つである。

ひっかけポイント
流入者の就く仕事を金融業などの近代的部門とする記述は逆。雇用の受け皿の不足こそがインフォーマルセクターを生む。

選択肢の確認

①「発展途上国の都市に流入した人々の多くは、金融業の専門職に就いている」
誤り。
誤答理由: 流入した人々の多くは正規の職に就けず、統計・制度外の雑業で生計を立てる。金融の専門職に就くという記述は実態と正反対である。

②「スラムは先進国の都市だけにみられ、発展途上国には存在しない」
誤り。
誤答理由: スラムは発展途上国の大都市で特に深刻な問題であり、先進国だけという記述は逆である。

③「農村から都市への人口移動は、20世紀前半までに世界中で終了した」
誤り。
誤答理由: 農村から都市への移動は現在も途上国で大規模に続いており、20世紀前半に終了したという記述は誤りである。

④「発展途上国の大都市では、農村から流入した人々が露天商など雑多な仕事で生計を立てるインフォーマルセクターや、スラムの拡大が課題となっている」
正しい。
正解。途上国の大都市では雇用の受け皿が足りず、流入者は露天商などのインフォーマルセクターで働き、スラムの拡大が課題となっている。

覚えるポイント

  • 途上国の都市化は雇用整備より人口流入が先行
  • インフォーマルセクターは統計・制度外の雑業
  • スラムの拡大と生活基盤の不足が共通の課題

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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