TK9-089地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

発展途上国と先進国の都市問題の違いについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

途上国では人口流入にインフラ整備が追い付かずスラムが拡大し、先進国では都心部の衰退などが問題となった

この問題のポイント

都市問題を発展段階別に整理できるかを問う。途上国型(過剰都市化)と先進国型(インナーシティ問題)の対比が軸である。

解説

都市問題は、途上国と先進国で性質が異なる。
途上国型の核心は、雇用やインフラの整備を上回る速さで人口が流入することである。住宅が足りず、都市の周縁部や空き地にスラム(不良住宅街)が拡大し、上下水道・電気・ごみ処理などが行き届かない。正規の職に就けない人々は露天商などインフォーマルセクターで生計を立てる。リオデジャネイロのファベーラなどが知られる。
先進国型の代表がインナーシティ問題である。都心周辺の古い市街地から中高所得層が郊外へ流出し、建物の老朽化、低所得層の集中、コミュニティの衰退が進んだ。欧米の大都市で深刻化し、再開発や、それに伴い低所得層が立ち退きを迫られるジェントリフィケーションという新たな論点も生じている。
「流入過多の途上国、流出と衰退の先進国」という対比で整理するのが定石である。

ひっかけポイント
スラムとインナーシティ問題の混同を突く。人口が「入りすぎる」問題か「抜けた後」の問題かで区別する。

選択肢の確認

①「先進国と途上国の都市問題は全く同一で、区別して論じる意味はない」
誤り。
誤答理由: 人口が流入しすぎる途上国型と、都心から人口が流出した後の先進国型では、問題の性質が明確に異なる。

②「途上国の都市問題は交通渋滞のみで、住宅問題は生じていない」
誤り。
誤答理由: 途上国の都市問題は交通渋滞に加え、住宅不足・スラム・衛生・雇用など多面的であり、渋滞のみという記述は誤りである。

③「途上国では人口流入にインフラ整備が追い付かずスラムが拡大し、先進国では都心部の衰退などが問題となった」
正しい。
正解。途上国では流入人口にインフラが追い付かずスラムやインフォーマルセクターが拡大し、先進国では都心周辺の衰退(インナーシティ問題)が課題となった。

④「スラムは先進国の都市だけにみられ、途上国の都市には存在しない」
誤り。
誤答理由: スラムはリオデジャネイロのファベーラなど途上国の大都市で特に拡大しており、先進国だけという記述は正反対である。

覚えるポイント

  • 途上国はスラム拡大とインフォーマルセクター
  • 先進国はインナーシティ問題と再開発
  • 流入過多か流出後の衰退かで対比する

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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