TK9-090地理総合・地理探究 対策問題

地理探究

日本の過疎地域についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

山間部や離島で若年層の流出と高齢化が進み、集落機能の維持が難しい限界集落と呼ばれる集落もみられる

この問題のポイント

日本の過疎問題の実態と関連概念(限界集落・コンパクトシティなど)を問う。人口移動と高齢化の複合という構造の理解が軸。

解説

過疎は、人口流出により地域社会の機能維持が困難になる状態で、日本では高度経済成長期に農山村から大都市への若年層の大量移動が起こって以来、山間部・離島を中心に進行してきた。
若年層が抜けた地域では出生数が減り、高齢化が加速する。65歳以上が住民の半数を超え、冠婚葬祭や共同作業などの集落機能の維持が困難になった集落は「限界集落」と呼ばれる。耕作放棄地の増加、商店・医療機関・公共交通の撤退、学校の統廃合が連鎖し、生活基盤がさらに細る悪循環が生じている。
対策としては、生活機能を拠点に集約して交通網で結ぶ
コンパクトシティ
やスモールターミナルの発想、Uターン・Iターンなどの移住促進、地域おこし協力隊、観光や6次産業化による雇用創出などが進められている。強制的な集落廃止という政策は存在しない。
人口減少時代の国土をどう維持するかは、地理探究の探究テーマの代表格である。

ひっかけポイント
過疎(農山村の問題)と都心の空洞化(ドーナツ化)の混同を突く。限界集落の定義(高齢者が半数超)も正確に覚えたい。

選択肢の確認

①「過疎地域では出生率が極めて高いため、人口はまもなく回復すると予測されている」
誤り。
誤答理由: 過疎地域では若年層の流出により出生数自体が減っており、出生率による自然な人口回復は見込めない。

②「過疎対策として、全ての山間集落を強制的に廃止する政策がとられている」
誤り。
誤答理由: 集落の強制廃止という政策は存在せず、対策は移住促進やコンパクトシティなど生活機能の維持・集約が中心である。

③「山間部や離島で若年層の流出と高齢化が進み、集落機能の維持が難しい限界集落と呼ばれる集落もみられる」
正しい。
正解。日本の過疎は山間部・離島での若年流出と高齢化により進行し、高齢者が住民の半数を超えて集落機能の維持が難しい限界集落もみられる。

④「過疎化は大都市圏の都心部で最も深刻に進行している」
誤り。
誤答理由: 都心部の人口減少はドーナツ化と呼ばれる別の現象であり、過疎は農山村・離島で深刻な問題である。

覚えるポイント

  • 過疎は若年流出と高齢化の複合で進む
  • 高齢者半数超の集落は限界集落と呼ばれる
  • コンパクトシティ・移住促進などが対策

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

TK9-089TK9-091