TK6-032|地理総合・地理探究 対策問題
20世紀後半の発展途上国で人口爆発が起こった理由として最も適切なものはどれか。
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正解: 2
正解
医療や衛生の改善で死亡率が急速に低下した一方、出生率は高い水準にとどまったため
この問題のポイント
人口爆発の仕組みを「死亡率の低下が先、出生率の低下は後」という時間差から説明できるかを問う。
解説
第二次世界大戦後の発展途上国では、先進国で開発された予防接種・抗生物質・衛生知識が急速に持ち込まれ、乳幼児死亡率を中心に死亡率が短期間で急低下した。
一方、出生率はすぐには下がらなかった。子どもは農作業の担い手であり老後の支えでもあること、乳幼児が多く亡くなる時代の意識が残っていたこと、女性の教育機会や避妊の知識が限られていたことなどが理由である。
高い出生率と低い死亡率の組み合わせ(多産少死)により自然増加率が跳ね上がり、世界人口は1950年の約25億人から2022年に約80億人へと急増した。これが人口爆発である。
急激な人口増は、食料不足、教育・雇用の不足、都市への人口集中とスラムの拡大などの問題を生んだ。その後、多くの国で経済発展や家族計画の普及とともに出生率は低下し、人口増加は世界全体では鈍化しつつある。
ひっかけポイント
人口爆発の原因は「出生率の上昇」ではなく「死亡率の低下」。出生率は高いまま変わらなかった、という点を取り違えない。
選択肢の確認
①「先進国からの移民が大量に流入したため」
❌ 誤り。
途上国の人口急増は自然増加によるものであり、先進国からの移民流入によるものではない。
②「医療や衛生の改善で死亡率が急速に低下した一方、出生率は高い水準にとどまったため」
✅ 正しい。
正解。医療・衛生の普及で死亡率が急低下する一方、出生率が高いままだったため自然増加率が跳ね上がり人口爆発が起こった。
③「出生率と死亡率がともに上昇したため」
❌ 誤り。
死亡率は低下したのであり、出生率・死亡率がともに上昇したという記述は事実に反する。
④「出生率が急上昇し、死亡率は変化しなかったため」
❌ 誤り。
人口爆発の主因は出生率の上昇ではなく死亡率の急低下である。出生率はもともと高い水準のまま維持された。
覚えるポイント
- 医療・衛生の普及で死亡率が先に急低下
- 出生率は高いままで自然増加率が急上昇
- 人口爆発は多産少死の段階で発生する
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 因果の向きを確認:時期が近いだけで結び付けず、「原因→政策・行動→結果」の順に置き、主体と目的がつながるかを確かめる。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。