TK6-031地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

人口転換についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正解

経済発展や医療の普及に伴い、人口動態が多産多死から多産少死を経て少産少死へと移行する変化をいう

この問題のポイント

人口転換モデルの3段階(多産多死→多産少死→少産少死)の順序と、各段階の人口増減を理解しているかを問う。

解説

人口転換(人口革命)とは、社会の近代化に伴って出生率と死亡率が高い状態から低い状態へ移行する変化をいう。
第1段階の
多産多死
では、出生率は高いが飢饉や感染症で死亡率も高く、人口はあまり増えない。産業革命以前の社会がこれにあたる。
第2段階の多産少死では、医療・衛生・栄養の改善で死亡率が先に低下する一方、出生率は高いままなので、人口が急増する(人口爆発)。20世紀後半の発展途上国の多くがこの段階を経験した。
第3段階の少産少死では、都市化や女性の社会進出、教育費の上昇などにより出生率も低下し、人口増加は緩やかになる。現在の先進国はこの段階にあり、さらに出生率が死亡率を下回って人口減少に至る国も現れている。
このモデルはもともとヨーロッパ諸国の経験から導かれたものである。

ひっかけポイント
先に低下するのは死亡率であって出生率ではない。この時間差こそが人口爆発の原因になる、という因果関係が最重要ポイント。

選択肢の確認

①「出生率より先に死亡率が上昇していく変化をいう」
誤り。
人口転換では医療・衛生の改善により死亡率が先に低下するのであり、死亡率が上昇するのではない。

②「人口転換は発展途上国だけでみられ、先進国では起こらなかった」
誤り。
人口転換はもともとヨーロッパ先進国の経験から導かれたモデルであり、先進国で起こらなかったという記述は誤りである。

③「経済発展や医療の普及に伴い、人口動態が多産多死から多産少死を経て少産少死へと移行する変化をいう」
正しい。
正解。人口転換は近代化に伴い多産多死から多産少死を経て少産少死へ移行する変化で、死亡率の低下が出生率の低下に先行する。

④「人口動態が少産少死から多産多死へと逆行していく変化をいう」
誤り。
少産少死から多産多死へという逆行は人口転換の順序と正反対である。

覚えるポイント

  • 人口転換=多産多死→多産少死→少産少死
  • 死亡率が先に低下し、出生率の低下は遅れる
  • 多産少死の段階で人口爆発が起こる

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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