TK9-036|地理総合・地理探究 対策問題
EU最大の人口(約8400万人)と工業生産をもち、自動車や機械類の輸出が世界上位で、ルール工業地域の石炭・鉄鋼業から先端産業への転換を経験し、トルコ系など多くの移民を受け入れてきた国。この特徴に当てはまる国として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
ドイツ
この問題のポイント
EU内の人口・工業統計と移民の出身国から国を特定する。「EU最大」という相対的な位置付けの理解が軸。
解説
ドイツは人口約8400万人でEU最大、GDPもEU最大の経済大国である。輸出品は自動車・機械類・医薬品が中心で、輸出額は世界3位前後を保つ。
工業の歴史も判読材料になる。ルール工業地域は石炭と鉄鋼で発展したヨーロッパ最大の重工業地帯だったが、エネルギー革命と鉄鋼業の停滞で衰退し、大学や研究機関を核とした先端産業・環境産業への転換を進めた。現在の工業の重心は南部(ミュンヘンなど)の自動車・電子産業に移っている。
労働力不足を補うため、1960年代からトルコ系を中心とする外国人労働者を受け入れ、現在も移民・難民の主要な受け入れ国である。
消去の確認として、フランスは人口約6800万で農業と原子力が特徴。イタリアは人口約5900万で繊維・機械。ポーランドは旧社会主義国で人口約3800万。「EU最大の人口・工業」はドイツの固有の位置付けである。
ひっかけポイント
EU最大の面積はフランス、最大の人口・工業はドイツという「最大」の使い分けを突く出題が定番である。
選択肢の確認
①「イタリア」
❌ 誤り。
誤答理由: イタリアは人口約5900万で、ルール工業地域はドイツの地域である。EU最大の工業生産という条件にも合わない。
②「ポーランド」
❌ 誤り。
誤答理由: ポーランドは人口約3800万の旧社会主義国で、EU最大の人口・工業という条件に全く合わない。
③「ドイツ」
✅ 正しい。
正解。人口約8400万とEU最大、自動車・機械類の輸出大国、ルール工業地域の構造転換、トルコ系移民の受け入れはドイツの特徴である。
④「フランス」
❌ 誤り。
誤答理由: フランスは人口約6800万でEU最大ではなく、移民も旧植民地の北アフリカ出身者が中心でトルコ系ではない。
覚えるポイント
- ドイツはEU最大の人口(約8400万)と工業生産
- ルール地域は重工業から先端産業へ転換
- トルコ系移民の受け入れが多い
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。