TK8-048|地理総合・地理探究 対策問題
オーストラリアの白豪主義とその後の政策転換についての説明として最も適切なものはどれか。
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正解: 1
正解
ヨーロッパ系以外の移民を制限する白豪主義がとられていたが、1970年代に撤廃され多文化主義へ転換した
この問題のポイント
白豪主義の内容と転換の時期を問う。移民制限政策→1970年代撤廃→多文化主義という流れが判断の軸。
解説
白豪主義は、オーストラリアが20世紀初頭の建国期から掲げた、ヨーロッパ系(白人)以外の移民を制限する政策である。19世紀のゴールドラッシュ期に流入した中国系労働者への反発を背景に、移民制限法(1901年)で制度化された。
しかし、労働力不足と、イギリスのEC加盟に伴うアジア太平洋諸国との関係強化の必要から、1970年代に白豪主義は撤廃された。以後は多文化主義を掲げ、移民の出身文化の尊重を政策とし、アジアからの移民が急増した。現在は住民の約3割が海外生まれという世界有数の移民国家で、中国系・インド系住民が増えている。
先住民**アボリジニ(アボリジナルピープル)**は、入植以降土地を奪われ人口が激減した歴史を持つ。近年は先住権の承認や、同化政策への公式謝罪(2008年)など、和解の取り組みが進められている。
移民政策の転換は、貿易相手の転換(イギリス→アジア)と一体の変化として整理したい。
ひっかけポイント
白豪主義は「過去の政策」で現在は多文化主義。撤廃時期(1970年代)と、転換の背景(アジア重視)まで問われる。
選択肢の確認
①「ヨーロッパ系以外の移民を制限する白豪主義がとられていたが、1970年代に撤廃され多文化主義へ転換した」
✅ 正しい。
正解。ヨーロッパ系以外の移民を制限する白豪主義は1970年代に撤廃され、多文化主義へ転換してアジア系移民が増加した。
②「白豪主義は現在も続いており、アジアからの移民は禁止されている」
❌ 誤り。
誤答理由: 白豪主義は1970年代に撤廃されており、現在はアジアからの移民も多数受け入れている。
③「白豪主義とは、羊毛の輸出を促進する農業政策のことである」
❌ 誤り。
誤答理由: 白豪主義は移民制限政策であり、羊毛輸出の農業政策ではない。
④「オーストラリアには移民が入国したことは一度もない」
❌ 誤り。
誤答理由: オーストラリアは移民が築いた国家で、住民の約3割が海外生まれの移民国家である。
覚えるポイント
- 白豪主義=ヨーロッパ系以外の移民制限、1901年制度化
- 1970年代に撤廃、多文化主義へ転換
- 先住民アボリジニとの和解も現代的課題
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。