TK8-047地理総合・地理探究 対策問題

地理探究B 現代世界の地誌的考察(2) 現代世界の諸地域

オーストラリアの貿易相手の変化についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

かつてはイギリスが最大の貿易相手だったが、現在は中国や日本などアジア諸国が中心となっている

この問題のポイント

貿易相手の歴史的転換を問う。イギリス中心からアジア太平洋中心へ、という転換の流れと背景の理解が判断軸。

解説

オーストラリアはイギリスの植民地として出発し、20世紀半ばまで貿易もイギリス中心だった。羊毛や小麦を旧宗主国へ輸出し、工業製品を輸入する関係である。
転機は、1973年のイギリスのEC加盟である。イギリスがヨーロッパとの結びつきを深めたことで、オーストラリアは新たな市場をアジア太平洋地域に求めた。折しも高度成長期の日本が鉄鉱石・石炭・羊毛の大口の買い手となり、1960年代以降長く最大の輸出相手となった。その後、急成長した中国が2000年代に日本を抜き、現在は中国が最大の貿易相手で、日本・韓国・インドなどが続く。
並行して、移民政策も白豪主義の撤廃(1970年代)から多文化主義へ転換し、アジアからの移民が増加した。APECの提唱国となるなど、経済・外交のアジア重視は貿易構造の転換と表裏一体である。
貿易統計の年次比較から相手国の変化を読み取らせる、統計判読の定番テーマである。

ひっかけポイント
転換の契機がイギリスのEC加盟である点まで問われる。現在の最大相手は中国で、イギリスではないことを統計で確認しておく。

選択肢の確認

①「アジア諸国との貿易は20世紀初頭に禁止され、現在も行われていない」
誤り。
誤答理由: アジア諸国との貿易は現在の中心であり、禁止されたという事実はない。

②「かつてはイギリスが最大の貿易相手だったが、現在は中国や日本などアジア諸国が中心となっている」
正しい。
正解。かつては旧宗主国イギリスが最大の貿易相手だったが、イギリスのEC加盟を機にアジアへ転換し、現在は中国が最大である。

③「現在も貿易の大部分はイギリスとの間で行われている」
誤り。
誤答理由: イギリスの比重はEC加盟後に大きく低下し、現在の最大の貿易相手は中国である。

④「オーストラリアの貿易相手は建国以来一度も変化していない」
誤り。
誤答理由: 貿易相手はイギリス中心から日本、そして中国中心へと大きく変化してきた。

覚えるポイント

  • イギリス中心→アジア中心へ転換(契機はイギリスのEC加盟)
  • 1960年代以降は日本、2000年代以降は中国が最大相手
  • 白豪主義撤廃・多文化主義への転換と表裏一体

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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