TK-B2-01地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

人口転換についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

社会の近代化に伴い、人口動態が多産多死から多産少死を経て少産少死へと移行する変化を人口転換といい、多産少死の段階では人口が急増する

この問題のポイント

人口転換の3段階の順序と、人口爆発が起こる段階を問う。「死亡率が先に下がり、出生率が遅れて下がる」という仕組みがわかれば解ける。

解説

人口転換とは、社会の近代化に伴って人口動態が多産多死→多産少死→少産少死へと移行する変化である。
近代化以前の社会は、出生率も死亡率も高い多産多死の段階にあり、人口はあまり増えない。
近代化が始まると、医療・衛生・栄養の改善によってまず死亡率が低下する。しかし出生率は文化や慣習に根ざしているためすぐには下がらず、多産少死の段階となる。出生率と死亡率の差が大きく開くため、この段階で人口爆発と呼ばれる急増が起こる。20世紀後半の発展途上国や、現在のサハラ以南アフリカの多くがこの局面を経験してきた。
やがて都市化・教育の普及・女性の社会進出などにより出生率も低下し、少産少死の段階に至る。現在の先進国はこの段階にあり、日本のようにさらに出生率が下がって少子高齢化・人口減少に転じた国もある。

ひっかけポイント
人口爆発が起こるのは「多産少死」の段階であり、少産少死と混同しない。移行の順序を逆にした選択肢や、先進国を多産多死とする選択肢も定番の誤り。

選択肢の確認

①「人口が爆発的に増加するのは、出生率と死亡率がともに低い少産少死の段階である」
誤り。
誤答理由: 人口爆発は出生率が高いまま死亡率が下がる多産少死の段階で起こる。少産少死では人口増加は止まり減少に向かうこともある。

②「現在の先進国の多くは、出生率・死亡率がともに高い多産多死の段階にある」
誤り。
誤答理由: 現在の先進国は少産少死の段階にあり、多産多死は近代化以前の社会の状態である。

③「社会の近代化に伴い、人口動態が多産多死から多産少死を経て少産少死へと移行する変化を人口転換といい、多産少死の段階では人口が急増する」
正しい。
正解。人口転換は多産多死→多産少死→少産少死の移行であり、死亡率だけが先に下がる多産少死の段階で人口爆発が起こる。

④「人口転換とは、少産少死から多産多死へと人口動態が移行する変化をいう」
誤り。
誤答理由: 移行の方向が逆である。近代化に伴い多産多死から出発して少産少死へ向かうのが人口転換である。

覚えるポイント

  • 人口転換=多産多死→多産少死→少産少死
  • 死亡率が先に低下し、多産少死の段階で人口爆発
  • 先進国は少産少死、日本は人口減少・高齢化率約29%

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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