TK9-080地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

人口転換(人口動態の段階的変化)についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 4

正解

多産多死から多産少死の段階を経て少産少死へ移行し、多産少死の段階で人口が急増する

この問題のポイント

人口転換の3段階の順序と、人口爆発が起こる段階の理解を問う。出生率と死亡率の下がる順番が核心である。

解説

人口転換は、社会の近代化に伴って人口動態が変化していく過程で、次の3段階で整理される。

  • 多産多死:出生率も死亡率も高い伝統社会。人口はほとんど増えない
  • 多産少死:医療・衛生・栄養の改善で死亡率が先に低下する一方、出生率は高いまま残る。差が開いて**人口が急増(人口爆発)**する
  • 少産少死:経済発展、教育の普及、女性の社会進出などにより出生率も低下し、人口は安定へ向かう
    鍵は「死亡率が先に下がり、出生率は遅れて下がる」という順序である。この時間差が人口爆発を生む。20世紀後半のアジア・アフリカの人口急増は、援助や医療の普及で死亡率だけが急速に下がったために起こった。
    現在、多くの新興国は少産少死へ移行しつつあり、世界人口(約82億)の増加率は鈍化している。一方、サハラ以南アフリカはなお多産少死の段階にあり、今後の人口増の中心となる。

ひっかけポイント
人口爆発が起こるのは「多産少死」の段階。最初や最後の段階と答えさせる誤答、順序を逆にした誤答が定番である。

選択肢の確認

①「少産少死から始まり、経済発展とともに多産多死へ移行する」
誤り。
誤答理由: 段階の順序が逆。少産少死は近代化の最終段階であり、出発点は多産多死である。

②「多産多死から一気に少産少死へ移行し、人口爆発は起こらない」
誤り。
誤答理由: 死亡率と出生率の低下には時間差があり、多産少死という中間段階を飛ばして移行することはない。その時間差こそが人口爆発の原因である。

③「人口転換は先進国だけにみられ、発展途上国では起こらない」
誤り。
誤答理由: 人口転換は20世紀後半以降の発展途上国でも進行しており、先進国だけの現象ではない。

④「多産多死から多産少死の段階を経て少産少死へ移行し、多産少死の段階で人口が急増する」
正しい。
正解。人口転換は多産多死→多産少死→少産少死の順に進み、死亡率だけが先に下がる多産少死の段階で出生と死亡の差が開いて人口爆発が起こる。

覚えるポイント

  • 人口転換は多産多死→多産少死→少産少死
  • 死亡率が先に低下し、その時間差で人口爆発
  • サハラ以南アフリカは今も人口急増の中心

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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