TK6-069地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(4) 人口、都市・村落

日本の地方都市における中心市街地の変化についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正解

モータリゼーションの進展と郊外の大型商業施設の立地により、駅前商店街などで空き店舗が増える中心市街地の衰退が進んだ

この問題のポイント

地方都市の中心市街地衰退のメカニズムを、自動車社会化と商業立地の郊外化から説明できるかを問う。

解説

日本の地方都市では、中心市街地の衰退が共通の課題となっている。
背景はモータリゼーションである。世帯ごとに自動車を持つ生活が定着すると、買い物の場所は駅前ではなく、広い無料駐車場を備えた郊外の大型ショッピングセンターやロードサイド店へ移った。病院や公共施設も広い用地を求めて郊外へ移転し、人の流れが中心部から失われた。
その結果、駅前や旧来の商店街では閉店が相次ぎ、シャッターを下ろした店が並ぶシャッター通りと呼ばれる景観が広がった。経営者の高齢化と後継者不足も閉店に拍車をかけている。
中心市街地の空洞化は、街の顔の喪失であると同時に、自動車を使えない高齢者の買い物の場を奪う問題でもある。対策として、中心市街地活性化の取り組みや、大型店の郊外立地を制限する制度、都市機能を中心部へ集約するコンパクトシティ政策が進められている。

ひっかけポイント
衰退が深刻なのは「地方都市の中心商店街」であり、大企業が集積する大都市のCBDではない。因果は郊外化が原因、商店街衰退が結果である。

選択肢の確認

①「自動車の普及により駅前商店街の来客が増え、中心市街地はますます繁栄した」
誤り。
自動車社会化は駐車場の乏しい駅前商店街から客を奪ったのであり、繁栄をもたらしたという記述は逆である。

②「郊外の大型商業施設が相次いで撤退し、買い物客はすべて中心商店街へ戻った」
誤り。
買い物客の流れは郊外の大型店へ向かったのであり、中心商店街へ戻ったという記述は事実と逆である。

③「中心市街地の衰退は大都市の都心部で最も深刻である」
誤り。
衰退が深刻なのは地方都市の中心商店街であり、業務機能が集積する大都市のCBDではない。

④「モータリゼーションの進展と郊外の大型商業施設の立地により、駅前商店街などで空き店舗が増える中心市街地の衰退が進んだ」
正しい。
正解。モータリゼーションと郊外大型店の立地で人の流れが郊外へ移り、地方都市の駅前商店街ではシャッター通り化が進んだ。

覚えるポイント

  • モータリゼーション+郊外大型店が中心市街地衰退の原因
  • 駅前商店街のシャッター通り化が進行
  • 対策はコンパクトシティ化や中心市街地活性化

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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