KZ-R7HB-12|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とするアンデス地方の高山都市に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
低緯度のアンデス地方では高地の方が気温が低く過ごしやすいため、ラパスやキトのような標高の高い都市が古くから発達した
この問題のポイント
高山都市が低緯度地域に発達する理由と、代表的な都市の知識を問う。
解説
気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がる。低緯度地域の低地は年中蒸し暑いが、標高2,000〜4,000mの高地では年中春のように温和な気候となる。このため熱帯のアンデス地方では、暑さや病気を避けられる高地に人口が集まり、高山都市が発達した。
代表例として、ボリビアのラパス(約3,600m)、エクアドルの首都キト(約2,850m)、コロンビアの首都ボゴタ(約2,600m)が挙げられる。いずれも赤道に近い緯度にありながら、月平均気温は年間を通じて10℃台で安定している。
この地域にはインカ帝国などの高地文明が栄えた歴史があり、スペイン植民地時代にも高地の都市が行政の拠点とされた。ジャガイモ栽培やリャマ・アルパカの放牧など、標高に応じた垂直的な土地利用とともに、高山都市はアンデスの生活文化を象徴する存在である。
なお、高地では酸素は薄くなる。人々は長い歴史の中で高地の環境に適応してきたのであり、酸素が濃いから住みやすいわけではない。
ひっかけポイント
「高地=酸素が濃い」は明確な誤り。高山都市の立地理由は、低緯度でも冷涼で過ごしやすい気温にある。
選択肢の確認
①「高山都市は気温が高すぎて居住に適さないため、アンデスの人口はすべて海岸部に集中している」
❌ 誤り。
誤答理由: 高地は低地より気温が低く、低緯度では常春の環境になる。気温が高すぎるという前提が誤りで、人口が海岸のみという記述も事実に反する。
②「ラパスは標高0m付近に位置する港湾都市である」
❌ 誤り。
誤答理由: ラパスは標高約3,600mの高山都市であり、港湾都市ではない。ボリビアはそもそも海に面していない内陸国である。
③「アンデスの高地は低地よりも空気中の酸素が濃いため、都市の立地に適している」
❌ 誤り。
誤答理由: 高地では酸素は薄くなる。高山都市の立地理由は冷涼で過ごしやすい気温であり、酸素が濃いからではない。
④「低緯度のアンデス地方では高地の方が気温が低く過ごしやすいため、ラパスやキトのような標高の高い都市が古くから発達した」
✅ 正しい。
正解。低緯度では高地ほど冷涼で過ごしやすいため、ラパス(約3,600m)やキト(約2,850m)のような高山都市が古くから発達した。
覚えるポイント
- 高山都市は低緯度の高地に発達(常春の気候)
- ラパス約3,600m、キト約2,850mが代表例
- アンデスは垂直的な土地利用と高地文明の歴史を持つ
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。