KZ-R7T-01地理総合・地理探究 対策問題

共通テスト図版チャレンジ令和7年度 追・再試験

図は、アフリカのx国とy国における主な穀物の収穫面積の割合を円グラフで示す(凡例は小麦またはモロコシにあたるF・G、米、トウモロコシ、その他)。x国はアフリカ北東部に位置する。図と位置から読み取れる内容として最も適切なものはどれか。

KZ-R7T-01の問題図版
解答・解説を見る

正解: 4

正解

x国では小麦とみられる凡例の割合が大きく米やトウモロコシも栽培されており、大河川の水を利用した灌漑農業が盛んなエジプトと考えられる

この問題のポイント

作物構成の円グラフと国の位置から、乾燥地域の灌漑農業を推理する問題。エジプト=ナイル川の灌漑という定番の対応が軸。

解説

アフリカ北東部に位置するエジプトは、国土の大部分が砂漠気候(BW)で、農業はナイル川の水に全面的に依存している。
耕地はナイル川の谷と河口の三角州に集中し、灌漑によって小麦・米・トウモロコシ・綿花などが栽培される。降水がほとんどない砂漠の中で稲作が成り立つのは、外来河川ナイルの豊富な水を引いているからであり、天水(雨水だけ)に頼る農業では不可能である。
図のx国の円グラフでは、小麦とみられる凡例が大きな割合を占め、米・トウモロコシの凡例もみられる。この作物構成は、灌漑を前提としたエジプトの農業の特徴とよく一致する。
一方のy国では、モロコシとみられる凡例の割合が大きい。**モロコシ(ソルガム)**は乾燥に強い雑穀で、サヘル地帯などの半乾燥地域で自給用に天水栽培される代表的な作物である。同じ乾燥地域でも、大河川の有無によって農業の姿が大きく異なることを示す図である。

ひっかけポイント
「砂漠の国=農業ができない・雨に頼る」ではなく、外来河川の灌漑という水源に注目する。エジプトの稲作は灌漑農業の典型例である。

選択肢の確認

①「x国の円グラフには米の凡例が含まれておらず、稲作はまったく行われていない」
誤り。
誤答理由: x国の円グラフには米の凡例が含まれており、エジプトはナイル川の灌漑による稲作を行っている。稲作なしという読みは図と矛盾する。

②「y国では米が収穫面積の大部分を占めている」
誤り。
誤答理由: y国の円グラフで大きな割合を占めるのはモロコシとみられる凡例であり、米が大部分という読みは当てはまらない。

③「x国は降水量が豊富なため、雨水のみに依存した天水農業が中心である」
誤り。
誤答理由: エジプトは砂漠気候でまとまった降水がなく、天水だけの農業は成立しない。ナイル川の灌漑こそが農業の前提である。

④「x国では小麦とみられる凡例の割合が大きく米やトウモロコシも栽培されており、大河川の水を利用した灌漑農業が盛んなエジプトと考えられる」
正しい。
正解。アフリカ北東部のx国はエジプトで、小麦を中心に米・トウモロコシも栽培される。降水がほぼない砂漠でナイル川の灌漑により農業が成立している。

覚えるポイント

  • エジプトの農業はナイル川の灌漑に依存
  • 砂漠気候でも灌漑があれば小麦・米・綿花を栽培できる
  • モロコシは乾燥に強くサヘルの自給作物

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

関連問題

KZ-R7HB-12KZ-R7T-02