TK9-081|地理総合・地理探究 対策問題
合計特殊出生率についての説明として最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正解
1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均で、人口維持にはおよそ2.1が必要とされる
この問題のポイント
合計特殊出生率の定義と、人口置換水準(約2.1)の意味を問う。粗出生率との区別が判読の前提となる。
解説
合計特殊出生率は、1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均を示す指標である。各年齢の女性の出生率を合計して算出され、少子化の程度を測る代表的な統計として使われる。
人口が長期的に維持されるために必要な水準を人口置換水準といい、およそ2.1である。両親2人から2人強の子どもが必要になるのは、成人前の死亡などを見込むためである。これを下回る状態が続けば、いずれ人口は減少に転じる。
主な国の水準(2020年代)を押さえておきたい。日本は1.2前後、韓国は0.7前後で世界最低水準、イタリア・スペインも1.2前後と低い。フランスや北欧は家族政策により1.6〜1.8程度と比較的高い。発展途上国、特にサハラ以南アフリカでは4を超える国が多い。
紛らわしい指標に粗出生率(人口1000人あたりの年間出生数、単位は千分率)があり、定義の混同を突く誤答が作られる。
ひっかけポイント
合計特殊出生率(女性1人あたり生涯)と粗出生率(人口1000人あたり年間)の定義のすり替えが定番。単位と分母を確認する。
選択肢の確認
①「1組の夫婦がもつ子どもの数の最大値を示す指標である」
❌ 誤り。
誤答理由: 合計特殊出生率は平均値であり、夫婦がもつ子どもの数の最大値を示す指標ではない。
②「その年に生まれた子どもの総数そのものを指す」
❌ 誤り。
誤答理由: その年の出生数の総数は出生数そのものであり、女性1人あたりに換算した合計特殊出生率とは別の統計である。
③「1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの数の平均で、人口維持にはおよそ2.1が必要とされる」
✅ 正しい。
正解。合計特殊出生率は1人の女性が生涯に産むと見込まれる子どもの平均数で、人口維持には置換水準の約2.1が必要とされる。
④「人口1000人あたりの1年間の出生数を示す指標である」
❌ 誤り。
誤答理由: 人口1000人あたりの年間出生数は粗出生率の定義であり、合計特殊出生率とは分母も単位も異なる別の指標である。
覚えるポイント
- 合計特殊出生率は女性1人が生涯に産む子の平均数
- 人口置換水準は約2.1
- 日本1.2前後、韓国0.7前後、アフリカは高水準
共通テスト攻略
- 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。