KZ-R7TB-10|地理総合・地理探究 対策問題
図は、中央・西アジアにおける合計特殊出生率、人口密度、第三次産業従事者割合のいずれかの指標を国別に高位・中位・低位で示した3枚の階級区分図(J〜L)である。図の読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 2
正解
Lで高位となるのはイスラエルやレバノン、ペルシャ湾岸の小さな国などに限られ、国土の広い内陸の国々は低位が多いことから、Lは人口密度と考えられる
この問題のポイント
階級区分図の高位・低位の国の顔ぶれから、示されている指標を推理する問題。人口密度と国土面積の関係が判断の軸。
解説
階級区分図は、国や地域ごとの統計値を色の濃淡で示す統計地図で、割合や密度のような相対値の表現に適する。
人口密度(人口を面積で割った値)は、国土の狭い国で高くなりやすい。Lの地図で高位となっているのは、地中海東岸のイスラエル・レバノンや、ペルシャ湾岸の小さな国などであり、いずれも狭い国土に人口が集まる国である。逆に、砂漠や草原が国土の大半を占める広大な内陸の国々は、人口の絶対数が多くても密度は低くなる。この対応から、Lが人口密度と判断できる。
乾燥地域では、人口は水の得られるオアシスや外来河川の沿岸、湿潤な山麓に偏って分布するため、国単位の密度は「居住に適する土地の広さ」を強く反映する。
残るJとKは、高位の国の顔ぶれがそれぞれ異なっており、出生率の高い国々、都市化・サービス経済化の進んだ国々という別の性格を示している。
ひっかけポイント
人口密度は「人口の多さ」ではなく「面積当たりの人口」。人口の多い大国が低位、人口の少ない小国が高位になり得る点が引っかけどころである。
選択肢の確認
①「3枚の地図で高位に区分された国は完全に一致している」
❌ 誤り。
誤答理由: 3枚の地図では高位の国の顔ぶれがそれぞれ異なる。一致していれば3つの指標を区別する問題が成立しない。
②「Lで高位となるのはイスラエルやレバノン、ペルシャ湾岸の小さな国などに限られ、国土の広い内陸の国々は低位が多いことから、Lは人口密度と考えられる」
✅ 正しい。
正解。Lの高位はイスラエル・レバノンや湾岸の小国に限られ、広大な内陸国は低位である。狭い国で高くなる人口密度の特徴と一致する。
③「Lでは国土面積の大きい国ほど高位に区分されている」
❌ 誤り。
誤答理由: Lでは国土の広い国ほどむしろ低位が多い。面積が大きいほど高位という読みは図と逆である。
④「Jはすべての国がデータなしに区分されている」
❌ 誤り。
誤答理由: Jは多くの国が高位・中位・低位に塗り分けられており、すべてデータなしという読みは成り立たない。
覚えるポイント
- 階級区分図は相対値(密度・割合)の表現に適する
- 人口密度は狭い国・居住可能地の多い国で高くなる
- 乾燥地域の人口はオアシスや外来河川沿いに偏在する
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。