KZ-R7TB-11|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする中央・西アジアの人口と社会に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正解
西アジア・中央アジアでは、イエメンやアフガニスタンのように出生率の高い国がある一方、イランのように少子化が急速に進んだ国もあり、人口動態の地域差が大きい
この問題のポイント
中央・西アジアの人口動態と産業構造の多様性についての知識を問う。「イスラム圏=どこも多産」という単純化を排せるかが鍵。
解説
中央・西アジアの人口動態は国によって大きく異なる。
イエメンやアフガニスタンは、農村社会の伝統が強く所得水準も低いため、合計特殊出生率が高く人口が急増している。一方、イランは家族計画の普及や女性の高学歴化を背景に出生率が急速に低下し、人口置換水準前後まで下がった。同じイスラム圏でも、社会状況によって人口動態は大きく分かれる。
産業構造をみると、湾岸の産油国では石油関連の収入が国家経済を支えるが、石油産業自体の雇用は少なく、就業者の多くは商業・金融・建設・行政などの第三次産業に従事する。しかもその労働力の多くを南アジアなどからの外国人労働者に頼っており、農業就業者はごくわずかである。
また乾燥地域の人口は、オアシス・外来河川・山麓の湧水帯など水の得られる場所に偏在しており、均等分布とは正反対である。
ひっかけポイント
「産油国=油田で働く人が多い」ではない。石油収入は大きいが雇用は第三次産業と外国人労働者が担うという構造を押さえる。
選択肢の確認
①「西アジア・中央アジアでは、イエメンやアフガニスタンのように出生率の高い国がある一方、イランのように少子化が急速に進んだ国もあり、人口動態の地域差が大きい」
✅ 正しい。
正解。イエメンやアフガニスタンでは出生率が高い一方、イランでは急速な少子化が進んだ。同じイスラム圏でも人口動態は大きく異なる。
②「西アジアの産油国では、就業者の大半が農業に従事している」
❌ 誤り。
誤答理由: 産油国の就業者は商業・金融・建設など第三次産業が中心で、農業就業者はごくわずかである。
③「乾燥地域では、人口は国土全体にほぼ均等に分布している」
❌ 誤り。
誤答理由: 乾燥地域の人口はオアシスや外来河川など水の得られる場所に偏在しており、均等分布とは正反対である。
④「ペルシャ湾岸の産油国では、外国人労働者の流入はまったくみられない」
❌ 誤り。
誤答理由: 湾岸産油国は南アジアなどから大量の外国人労働者を受け入れており、社会増加が著しい。まったくみられないという記述は逆である。
覚えるポイント
- 出生率はイエメン・アフガニスタンで高く、イランでは急低下
- 産油国の就業は第三次産業中心で外国人労働者に依存
- 乾燥地域の人口は水が得られる場所に偏在
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。