KZ-R6TB-04|地理総合・地理探究 対策問題
図が題材とする東南アジア・南アジアの自然災害に関する知識として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正解
フィリピンやインドネシアは変動帯に位置して地震や火山噴火が多く、さらにフィリピンには台風、ベンガル湾岸にはサイクロンが襲来するなど、複数の自然災害を受けやすい
この問題のポイント
東南アジア・南アジアの災害リスクを、地体構造(変動帯)と気象(熱帯低気圧)の両面から整理できるかを問う。
解説
東南アジアの島々は、複数のプレートが集まる変動帯に位置する。インドネシアはスマトラ島からジャワ島にかけて海溝に沿った沈み込み帯が走り、地震と火山噴火が世界で最も多い国の一つである。2004年のスマトラ島沖地震では、巨大津波がインド洋沿岸諸国に甚大な被害を与えた。フィリピンも同様の変動帯にあり、ピナトゥボ山の大噴火(1991年)などを経験している。
これに加えて、気象災害のリスクが重なる。フィリピンは北西太平洋で発生する台風の通り道にあたり、毎年繰り返し暴風雨に襲われる。ベンガル湾岸のバングラデシュやインド東岸にはサイクロンが襲来し、低平なデルタ地帯では高潮による大きな人的被害が生じてきた。
このように地震・火山・暴風雨という複数の災害が重なる地域では、防災体制の整備と国際協力が特に重要となる。
ひっかけポイント
熱帯低気圧(サイクロン)は暖かい海で発生する。寒冷な海とする記述は成因の理解を問う引っかけである。
選択肢の確認
①「東南アジアの島々は安定陸塊に位置しており、地震はほとんど発生しない」
❌ 誤り。
誤答理由: 東南アジアの島々は複数のプレートが集まる変動帯にあり、地震が多発する。安定陸塊という記述は正反対である。
②「サイクロンは高緯度の寒冷な海で発生する低気圧である」
❌ 誤り。
誤答理由: サイクロンなどの熱帯低気圧は海面水温の高い暖かい低緯度の海で発生する。高緯度の寒冷な海ではない。
③「インドネシアには、現在活動している火山は存在しない」
❌ 誤り。
誤答理由: インドネシアは活火山が世界で最も多い国の一つであり、存在しないという記述は明確に誤りである。
④「フィリピンやインドネシアは変動帯に位置して地震や火山噴火が多く、さらにフィリピンには台風、ベンガル湾岸にはサイクロンが襲来するなど、複数の自然災害を受けやすい」
✅ 正しい。
正解。フィリピン・インドネシアは変動帯で地震・火山噴火が多く、さらにフィリピンには台風、ベンガル湾岸にはサイクロンが襲来する。
覚えるポイント
- インドネシア・フィリピンは変動帯で地震・火山が多発
- フィリピン=台風、ベンガル湾岸=サイクロンの常襲地
- 低平なデルタでは高潮被害が深刻化しやすい
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。