SG3-027地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(2) 生活圏の調査と地域の展望

2019年に制定された地図記号「自然災害伝承碑」についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正解

過去の災害の被害や教訓を伝える石碑などの位置を示す記号で、地域の災害リスクを知る手がかりとなる

この問題のポイント

最も新しい部類の地図記号である自然災害伝承碑の意味と、制定の背景(災害教訓の継承)を問う。

解説

自然災害伝承碑の地図記号は、過去に起きた津波・洪水・土砂災害・火山災害などの被害の様子や教訓を刻んだ石碑・モニュメントの位置を示すもので、国土地理院が2019年に制定した。記念碑の記号に碑文を表す縦線を加えたデザインである。
制定のきっかけは、2018年の西日本豪雨で、過去の水害を伝える石碑が地域にありながら教訓が十分生かされなかったことである。先人が残した「ここまで津波が来た」「この谷は土石流が出る」という警告を地図上で見えるようにし、防災意識の向上につなげる狙いがある。
地域調査では、伝承碑を訪ねて碑文を記録し、ハザードマップの想定区域と重ね合わせることで、その土地で繰り返されてきた災害を具体的に知ることができる。地図記号が社会の課題に応じて追加・変更されることを示す好例でもある。

ひっかけポイント
伝承碑が伝えるのは「過去」の災害の教訓であり、未来の予知ではない。2019年制定という新しさも、老舗の記号と混同させる形で問われる。

選択肢の確認

①「江戸時代から地形図に使われてきた最も古い記号の一つである」
誤り。
誤答理由: 自然災害伝承碑は2019年制定の新しい記号であり、江戸時代からの古い記号という説明は正反対である。

②「過去の災害の被害や教訓を伝える石碑などの位置を示す記号で、地域の災害リスクを知る手がかりとなる」
正しい。
正解。自然災害伝承碑は過去の災害の被害・教訓を刻んだ石碑などの位置を示す地図記号で、2018年の西日本豪雨を機に2019年に制定され、地域の災害リスクを知る手がかりとなる。

③「将来の災害の発生日時を予知して示す記号である」
誤り。
誤答理由: 伝承碑が伝えるのは過去の災害の教訓であり、将来の災害の日時を予知するものではない。

④「災害時に使える公衆電話の位置を示す記号である」
誤り。
誤答理由: 公衆電話の位置は別の記号で示される設備情報であり、災害の教訓を伝える伝承碑とは無関係である。

覚えるポイント

  • 過去の災害の教訓を伝える石碑を示す記号
  • 西日本豪雨を機に2019年に制定された
  • ハザードマップと重ねて地域の災害史を調べられる

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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