SG3-026地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(2) 生活圏の調査と地域の展望

新旧の地形図を比較する調査から読み取れることとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

かつて水田や河道だった土地が宅地化された場所が分かり、水害や液状化のリスクを推測する手がかりになる

この問題のポイント

新旧地形図の比較という調査手法の意義を問う。「土地の履歴」から災害リスクを読むという視点がカギ。

解説

同じ範囲の旧版地形図と現在の地形図を比較すると、その土地の変化の履歴を読み取ることができる。

  • 水田・沼地・河道だった低湿地が宅地や工場に変わった場所
  • 山林や斜面が造成されて住宅地になった場所
  • 海や潟を埋め立てた土地
    こうした土地は、見た目は周囲と同じ市街地でも、地盤が軟弱で水がつきやすいという性質を残していることが多い。旧河道や埋立地は液状化や浸水のリスクが高く、盛土造成地は地震時の崩落が懸念される。つまり新旧比較は、災害リスクを推測する防災調査の基本手法である。
    国土地理院のウェブ地図では、旧版地形図や過去の空中写真、治水地形分類図などを現在の地図と重ねて閲覧でき、地域調査で広く活用されている。

ひっかけポイント
地形図から分かるのは土地利用や地形の変化であり、地価の予測など地図に表現されていない情報は読み取れない。「読み取れること」と「読み取れないこと」の区別が問われる。

選択肢の確認

①「旧版の地形図に描かれた土地利用は、現在も必ずそのまま残っている」
誤り。
誤答理由: 旧版に描かれた土地利用が現在まで残っているとは限らず、変化してきたからこそ新旧比較に意味がある。

②「新旧の地形図を比べても、土地の履歴については何も分からない」
誤り。
誤答理由: 新旧比較はまさに土地の履歴を明らかにする手法であり、何も分からないという記述は手法の意義を否定する誤りである。

③「かつて水田や河道だった土地が宅地化された場所が分かり、水害や液状化のリスクを推測する手がかりになる」
正しい。
正解。新旧地形図の比較では水田・河道・湿地から宅地への転用など土地の履歴が読み取れ、旧河道や埋立地の水害・液状化リスクを推測する防災調査の基本手法となる。

④「その土地の将来の地価の変動を正確に予測できる」
誤り。
誤答理由: 地価の将来変動は地形図に表現されない経済情報であり、地図の比較から正確に予測することはできない。

覚えるポイント

  • 新旧地形図の比較で土地利用の変化(土地の履歴)が分かる
  • 旧河道・埋立地・造成地は水害・液状化のリスクが高い
  • 過去の地図・空中写真はウェブで重ねて確認できる

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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