SG8-012地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

新旧の地形図を比較すると、現在は住宅地になっている場所にかつて河川の流路があったことがわかった。この土地で想定すべき災害リスクとして最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

旧河道は地下水位が高く軟弱な地盤のため、地震時の液状化や豪雨時の浸水に注意が必要である

この問題のポイント

新旧地形図の比較から災害リスクを推論する問題。旧河道=砂質で水を含む軟弱地盤→液状化・浸水、という対応づけが核心。

解説

旧河道とは、流路の変更や河川改修によって、かつて川が流れていた跡が残った土地である。地形図では、かつての蛇行の形に沿った低地や三日月湖として読み取れる。
旧河道の地盤は、川が運んだ砂や泥がゆるく堆積したもので、地下水位が高い。このため地震の際には液状化が発生しやすく、周囲より低いため豪雨の際には雨水が集まり浸水しやすい。実際、過去の地震では旧河道に沿って液状化被害が帯状に発生した例が知られている。
都市化が進んだ地域では、旧河道は埋め立てられて宅地となり、現在の地形図や景観からは判別しにくい。そこで新旧の地形図の比較が有効になる。国土地理院のウェブ地図では過去の空中写真や治水地形分類図も閲覧でき、土地の履歴を調べることができる。
土地の過去の姿を知ることが防災の重要な手がかりになる、という考え方を身につけたい。

ひっかけポイント
「昔のことだから関係ない」が最大の誤り。地盤の性質は埋め立てても変わらず、リスクは現在も続く。火砕流は火山災害で無関係。

選択肢の確認

①「かつて川だった場所は現在の災害には全く関係がない」
誤り。
誤答理由: 埋め立てても地盤の性質は変わらず、過去の地震でも旧河道沿いに液状化被害が集中した例がある。

②「旧河道では火砕流の危険が最も高くなる」
誤り。
誤答理由: 火砕流は火山の噴火に伴う現象で、旧河道という地形とは関係がない。

③「旧河道は地下水位が高く軟弱な地盤のため、地震時の液状化や豪雨時の浸水に注意が必要である」
正しい。
正解。旧河道は砂や泥が緩く堆積した軟弱地盤で地下水位が高く、液状化と浸水の両方のリスクを抱える。

④「旧河道は固い岩盤でできているため、地震の揺れは周囲より小さくなる」
誤り。
誤答理由: 旧河道は固い岩盤ではなく、川の堆積物からなる軟弱地盤で、揺れはむしろ増幅されやすい。

覚えるポイント

  • 旧河道=軟弱地盤・高地下水位で液状化に弱い
  • 周囲より低く浸水もしやすい
  • 新旧地形図や治水地形分類図で土地の履歴を確認

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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