SG8-017|地理総合・地理探究 対策問題
同じ地域の新旧の地形図を比較する学習からわかることとして最も適切なものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正解
水田だった場所が住宅地に変わるといった、土地利用の変化を読み取ることができる
この問題のポイント
新旧地形図の比較で何がわかるかを問う。地図記号の変化から土地利用・地形改変の歴史を読み取る、という活用法が核心。
解説
新旧の地形図の比較は、地域の変化を捉える地理的技能の基本である。
例えば、古い地形図で水田や桑畑の記号だった場所が、新しい地形図で建物の密集地や住宅団地になっていれば、都市化・宅地化の進行がわかる。海だった場所が工場地帯になっていれば埋め立て、蛇行していた川がまっすぐになっていれば河川改修が読み取れる。鉄道の駅の開設と市街地の拡大の関係など、変化の要因を考察することもできる。
この技能は防災にも直結する。宅地化した場所がかつて水田や低湿地であれば、浸水や液状化のリスクが潜んでいると推測できるからである。
一方で、地形図からは土地の利用や地形はわかるが、住民個人の属性のような情報は読み取れない。また地形図は現在と過去の姿を示すもので、将来を予測して描いた地図ではない。読み取れる情報の限界を理解することも大切である。
ひっかけポイント
地形図からわかるのは土地利用・地形・施設の分布まで。個人情報や将来予測など、読み取れないものを問う選択肢に注意。
選択肢の確認
①「古い地形図は新しい地形図より必ず詳しく描かれている」
❌ 誤り。
誤答理由: 詳しさは縮尺によって決まり、古い地図が必ず詳しいという関係はない。
②「水田だった場所が住宅地に変わるといった、土地利用の変化を読み取ることができる」
✅ 正しい。
正解。新旧の地形図を比べると、地図記号や市街地の範囲の変化から土地利用の変化(宅地化・埋め立てなど)を読み取れる。
③「その地域の将来の姿が正確に予測されて描かれている」
❌ 誤り。
誤答理由: 地形図は測量時点の姿を描くもので、将来の予測は描かれていない。
④「住民一人ひとりの年齢や職業を直接読み取ることができる」
❌ 誤り。
誤答理由: 地形図から読み取れるのは土地利用・地形・施設などで、住民個人の年齢や職業は読み取れない。
覚えるポイント
- 新旧比較で都市化・埋め立て・河川改修などの変化がわかる
- かつての土地利用は災害リスクの手がかりになる
- 地形図から個人の属性や将来の姿は読み取れない
共通テスト攻略
- 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
- 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
- 比較軸をそろえる:二つの時代・地域を、政治の担い手、土地・税制、対外関係、社会への影響など同じ軸で比べ、共通点と相違点を混同しない。
- 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。