SG2-A06地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

地形図の地図記号についての説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

過去の自然災害の教訓を伝えるために、自然災害伝承碑の地図記号が新たに制定されている

この問題のポイント

地図記号の基本と、社会の変化に応じた記号の追加を問う。防災意識の高まりを背景とした自然災害伝承碑の記号制定が判断の軸になる。

解説

地図記号は、地表の事物を地形図上に簡潔に表すための約束であり、多くは対象物の形や由来をかたどっている。果樹園はリンゴなどの果実を横から見た形、は稲を刈り取ったあとの株の形、は種子から出た双葉の形が由来とされる。針葉樹林と広葉樹林は異なる記号で区別され、土地利用の読み取りの基本となる。
重要なのは、地図記号が社会の変化に応じて追加・変更されることである。高齢化を背景に老人ホームの記号が、外国人観光客の増加に対応して外国人向け地図記号が作られてきた。
そして2019年には、水害や津波などの過去の自然災害の教訓を後世に伝える石碑やモニュメントを表す自然災害伝承碑の記号が制定された。東日本大震災などを踏まえ、先人が残した災害の記録を防災に生かすねらいがあり、ハザードマップや避難計画の学習とも結び付く。地形図が防災情報の基盤として位置づけられていることを示す好例である。

ひっかけポイント
「稲の切り株の形」は田の記号の由来であり、果樹園と混同しない。地図記号は固定ではなく、自然災害伝承碑や老人ホームのように時代に応じて追加されてきた点が問われる。

選択肢の確認

①「過去の自然災害の教訓を伝えるために、自然災害伝承碑の地図記号が新たに制定されている」
正しい。
正解。2019年に自然災害伝承碑の地図記号が制定され、過去の災害の教訓を伝える石碑の位置が地形図に表されるようになった。防災学習と直結する新記号である。

②「果樹園の地図記号は、稲を刈り取ったあとの形をかたどったものである」
誤り。
誤答理由: 稲を刈り取ったあとの株の形に由来するのは田の記号である。果樹園はリンゴなどの果実を横から見た形に由来する。

③「針葉樹林と広葉樹林は、同一の地図記号で表される」
誤り。
誤答理由: 針葉樹林と広葉樹林は異なる地図記号で区別されており、植生の読み取りの基本となっている。

④「地図記号は一度制定されると、社会の変化に応じて追加・廃止されることはない」
誤り。
誤答理由: 地図記号は老人ホームや自然災害伝承碑のように、社会の変化に応じて追加・変更されてきた。固定という説明は誤りである。

覚えるポイント

  • 自然災害伝承碑の記号は2019年制定、防災教育と関連
  • 田=稲の株、果樹園=果実の形など由来とセットで覚える
  • 地図記号は社会の変化に応じて追加・変更される

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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