TK9-073地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

地形図に描かれた地図記号と土地利用の読み取りについての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

果樹園の記号が扇状地の中央部に広がっていれば、水はけのよい砂礫地を生かした土地利用と考察できる

この問題のポイント

地図記号を単に識別するだけでなく、地形と結び付けて土地利用の理由を考察できるかを問う。共通テスト型読図の中心的な思考である。

解説

読図問題の本質は、記号の識別そのものではなく、「なぜその場所にその土地利用があるのか」を地形条件から説明することにある。
代表的な対応関係は次のとおりである。

  • 果樹園が扇央に:砂礫質で水はけがよく水田に不向きなため。甲府盆地のぶどう・ももが典型
  • 田が低地(後背湿地・三角州・谷底平野)に:水が得やすく保水性のある土壌のため
  • 畑・集落が自然堤防や台地上に:微高地で浸水しにくいため
  • 針葉樹林が段丘崖や急斜面に:耕作に不向きな土地のため
    このように地形→水利条件→土地利用という因果の鎖で読むのが定石である。設問では「果樹園がこの場所に多い理由」を選ばせたり、複数地点の記号の組合せから地形を推定させたりする。
    記号の知識(田・畑・果樹園・広葉樹林・針葉樹林・神社・老人ホームなど)は前提として必要だが、それを地形と結び付けたときに初めて得点につながる。

ひっかけポイント
地形と土地利用のあり得ない組合せ(山頂の水田など)を混ぜて、因果関係を理解しているかを試すのが典型的な出題である。

選択肢の確認

①「地図記号は毎年全て入れ替わるため、覚えても読図には役立たない」
誤り。
誤答理由: 地図記号は長期間安定して使われており、毎年全て入れ替わることはない。記号の知識は読図の前提として有効である。

②「果樹園の記号が扇状地の中央部に広がっていれば、水はけのよい砂礫地を生かした土地利用と考察できる」
正しい。
正解。扇央の果樹園は、砂礫質で水はけがよく水田に不向きという地形条件から説明でき、記号の分布を地形と結び付けて考察するのが読図の中心である。

③「地図記号はデザイン上の飾りであり、実際の土地利用とは対応していない」
誤り。
誤答理由: 地図記号は実際の土地利用を調査に基づいて表したものであり、飾りではない。記号の分布から土地利用の実態を読み取れる。

④「田の記号は山頂付近の急斜面に、針葉樹林の記号は河川沿いの低湿地に多く分布する」
誤り。
誤答理由: 田は水が得やすい低地に、針葉樹林は急斜面などに分布するのが通例で、山頂の水田・低湿地の針葉樹林という組合せは因果関係が逆である。

覚えるポイント

  • 読図は記号の識別より「立地の理由」の考察が中心
  • 地形→水利→土地利用の因果で読む
  • 果樹園と扇央、水田と低湿地の対応が最頻出

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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