TK9-065地理総合・地理探究 対策問題

地理総合A 地図や地理情報システムで捉える現代世界(1) 地図・GISと現代世界

地形図の読図において、扇状地でみられる土地利用の定石的な読み取りとして最も適切なものはどれか。

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正解: 1

正解

水を得にくい扇央は果樹園や畑に、湧水のある扇端は水田や集落に利用されることが多い

この問題のポイント

扇状地の部位ごとの水利条件と土地利用の対応を問う。読図問題で最も出題頻度の高い小地形の定石である。

解説

扇状地は、川が山地から平地に出る所で流速が落ち、運んできた砂礫を扇形に堆積させた地形である。地形図では同心円状の等高線と、山地から放射状に広がる形で見分けられる。部位ごとの特徴は次のとおりである。

  • 扇頂:谷口の部分。集落が立地することがある
  • 扇央:粗い砂礫が厚く堆積し、川の水が地下に潜る水無川がみられる。地表水が得にくいため、水田には不向きで果樹園・畑・桑畑として利用される。甲府盆地のぶどう・ももが代表例
  • 扇端:潜った地下水が湧水として現れる。水が得やすいため水田が開け、集落が列状に並ぶ
    この「扇央は果樹・扇端は水田と集落」という対応は、読図問題の最頻出の定石である。等高線から扇状地と気付き、記号(果樹園・田)の分布と湧水帯の位置を照合させる形式で出題される。

ひっかけポイント
扇央と扇端の土地利用の入れ替えが定番の誤答。水が「潜る扇央・湧く扇端」という水循環から導けば混同しない。

選択肢の確認

①「水を得にくい扇央は果樹園や畑に、湧水のある扇端は水田や集落に利用されることが多い」
正しい。
正解。扇央は砂礫層で水が地下に潜るため果樹園・畑に、扇端は湧水が得られるため水田と集落に利用される、というのが扇状地読図の定石である。

②「扇央は水が豊富なため水田に、扇端は乾燥するため果樹園に利用されることが多い」
誤り。
誤答理由: 扇央と扇端の水利条件が逆。水が乏しいのは砂礫の厚い扇央であり、水が得やすいのは湧水帯の扇端である。

③「扇状地は全体が湿地であるため、土地利用はほとんどみられない」
誤り。
誤答理由: 扇状地は砂礫からなる水はけのよい地形であり、全体が湿地という記述は扇状地の性質と正反対である。

④「扇頂には大都市が立地し、扇端は原野のまま残ることが多い」
誤り。
誤答理由: 扇頂は山地の谷口の狭い場所で大都市の立地には向かず、扇端はむしろ水田と集落が発達する場所である。

覚えるポイント

  • 扇央は乏水地で果樹園・畑(甲府盆地が典型)
  • 扇端は湧水帯で水田と列状の集落
  • 等高線が同心円状なら扇状地を疑う

共通テスト攻略

  • 資料を先に観察:題名・年代・作成者・注記・凡例・単位を確認し、資料に直接示された事実と、知識から推測した内容を分ける。
  • 既習事項と接続:資料中の固有名詞・制度・数量の変化を手掛かりに、同時代の政治・社会・対外関係へ結び付ける。資料にないことを印象だけで補わない。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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