SG8-005地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

扇状地の土地利用と災害の説明として最も適切なものはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正解

扇央は水が地下に浸透するため果樹園などに利用され、豪雨時には土石流の危険がある

この問題のポイント

扇状地の部位ごとの水利用と災害リスクを問う。扇央=乏水地で果樹園、扇端=湧水で集落・水田、谷口からの土石流という対応が軸。

解説

扇状地は、川が山地から平地に出る谷口を頂点に、砂礫が扇形に堆積してできた地形である。堆積物が粗いため水が地下に浸透しやすいのが特徴である。
扇の中央部の扇央では、川の水が伏流して地表水が乏しく(水無川)、水田には不向きなため、桑畑や果樹園に利用されてきた。甲府盆地のブドウ・モモ栽培が代表例である。扇の末端の扇端では伏流水が湧水となって現れるため、古くから集落や水田が立地した。
災害の面では、扇状地は山地からの急流が土砂を運ぶ場所であるため、豪雨時に土石流が谷口から流れ下る危険がある。土砂とともに水が扇状地上に広がる氾濫にも注意が必要で、砂防ダムなどの対策が進められている。
地形の成り立ちと水の得やすさ、そして災害リスクを一体で理解することが重要である。

ひっかけポイント
扇央=果樹園、扇端=集落・水田の対応の入れ替えが定番。扇状地は谷口の地形で、河口の三角州と混同しないこと。

選択肢の確認

①「扇央は水が地下に浸透するため果樹園などに利用され、豪雨時には土石流の危険がある」
正しい。
正解。扇央は砂礫で水が伏流するため果樹園に利用され、谷口から広がる地形ゆえ豪雨時は土石流の危険がある。

②「扇央は地表を水が豊富に流れるため、古くから水田に利用されてきた」
誤り。
誤答理由: 扇央は水が地下に浸透して地表水が乏しい乏水地で、水田には不向き。水田は湧水のある扇端に多い。

③「扇状地は河口部に形成される地形で、高潮の被害を最も受けやすい」
誤り。
誤答理由: 河口部に形成されるのは三角州。扇状地は山地から平地に出る谷口にできる地形で高潮とは無関係。

④「扇端は水が得られないため、集落はほとんど立地しない」
誤り。
誤答理由: 扇端は伏流水が湧き出す湧水帯で、古くから集落や水田が立地してきた場所である。

覚えるポイント

  • 扇央は伏流で乏水、果樹園に利用(甲府盆地など)
  • 扇端は湧水がみられ集落・水田が立地
  • 豪雨時は谷口からの土石流に警戒

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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