SG8-004地理総合・地理探究 対策問題

地理総合C 持続可能な地域づくりと私たち(1) 自然環境と防災

氾濫原にみられる後背湿地の説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 2

正解

自然堤防の背後に広がる水はけの悪い低地で、洪水時に浸水しやすく、伝統的に水田に利用されてきた

この問題のポイント

氾濫原の微地形のうち後背湿地の特徴を問う。自然堤防との対比(高い・乾く・集落 対 低い・湿る・水田)が判断の軸。

解説

氾濫原は、河川の氾濫によって土砂が堆積してできた低平な平野で、自然堤防後背湿地という微地形の組み合わせがみられる。
洪水時に川からあふれた水は、流路の脇にまず粗い土砂を落として微高地の自然堤防をつくる。その背後には細かい泥だけが運ばれて堆積し、水はけの悪い低湿地が広がる。これが後背湿地である。
後背湿地は地下水位が高く排水が悪いため、伝統的には水田として利用され、集落は浸水しにくい自然堤防上に立地してきた。この土地利用の対応は地形図読図の定番である。
防災の面では、後背湿地は洪水時に水がたまりやすく浸水が長引きやすいうえ、軟弱な地盤のため地震の揺れも大きくなりやすい。近年は宅地化が進んでおり、ハザードマップで危険度を確認する必要性が高い地形である。

ひっかけポイント
「水はけがよく集落に利用」は自然堤防の説明。後背湿地と自然堤防の特徴を入れ替える選択肢が最頻出のパターンである。

選択肢の確認

①「海岸部にのみ形成される砂の高まりで、防風林が植えられてきた」
誤り。
誤答理由: 海岸の砂の高まりは砂丘や浜堤の説明。後背湿地は河川の氾濫が作る内陸の低湿地である。

②「自然堤防の背後に広がる水はけの悪い低地で、洪水時に浸水しやすく、伝統的に水田に利用されてきた」
正しい。
正解。後背湿地は自然堤防の背後の泥が堆積した低湿地で、水はけが悪く浸水しやすいため伝統的に水田に利用された。

③「河川沿いの微高地で、水はけがよく古くから集落や畑に利用されてきた」
誤り。
誤答理由: 河川沿いの水はけのよい微高地は自然堤防の説明で、集落・畑の立地と対応する。後背湿地とは逆の性格。

④「洪水の心配がない台地上の平坦面で、畑作に利用されてきた」
誤り。
誤答理由: 洪水の心配が小さい台地の説明。後背湿地は氾濫原の中の最も浸水しやすい部分である。

覚えるポイント

  • 後背湿地=自然堤防の背後の水はけの悪い低地
  • 伝統的土地利用は水田、集落は自然堤防上
  • 浸水が長引きやすく地震の揺れも増幅されやすい

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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