TK2-A07地理総合・地理探究 対策問題

地理探究A 現代世界の系統地理的考察(1) 自然環境

氾濫原にみられる地形についての説明として最も適切なものはどれか。

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正解: 3

正解

河道沿いには洪水時の土砂が堆積した微高地の自然堤防が、その背後には水はけの悪い後背湿地が形成される

この問題のポイント

氾濫原の微地形である自然堤防と後背湿地の位置関係と土地利用を問う。「自然堤防=微高地・集落」「後背湿地=低湿地・水田」の対応が判断の軸になる。

解説

氾濫原は、河川の中・下流部で、洪水のたびに川があふれて土砂を堆積させてできた低平な平野である。そこには対照的な2つの微地形が形成される。
自然堤防は、洪水時に川の水が河道からあふれ出る瞬間に流速が落ち、運ばれてきた砂などのやや粗い土砂が河道沿いに堆積してできた微高地である。周囲よりわずかに高く水はけがよいため、古くからの集落や畑、道路が帯状に立地してきた。
後背湿地は、自然堤防の背後に広がる低地である。あふれた水が滞留し、粘土などの細かい土砂が堆積するため水はけが悪く、伝統的に水田として利用されてきた。
防災の観点も重要である。後背湿地は洪水時に浸水しやすく、地盤も軟弱で地震の揺れが増幅されやすい。近年は宅地化が後背湿地にまで及んでおり、旧版地形図や治水地形分類図で土地の成り立ちを確認することが、ハザードマップ理解の基礎となる。

ひっかけポイント
自然堤防と後背湿地の高低・土地利用の入れ替えが最頻出。「堤防」という名のとおり自然堤防が高い側で、集落が乗る。湿地側が水田という対応で覚える。

選択肢の確認

①「後背湿地は水はけのよい微高地であるため、古くから集落が立地してきた」
誤り。
誤答理由: 後背湿地は水はけの悪い低湿地で、伝統的に水田に利用されてきた。微高地・集落という説明は自然堤防のものである。

②「氾濫原は山地の急斜面にみられる地形で、河川の堆積作用とは関係がない」
誤り。
誤答理由: 氾濫原は河川の中・下流部の低平な堆積地形であり、山地の急斜面という説明は場所も成因も誤っている。

③「河道沿いには洪水時の土砂が堆積した微高地の自然堤防が、その背後には水はけの悪い後背湿地が形成される」
正しい。
正解。氾濫原では河道沿いに砂質の微高地である自然堤防が、その背後に粘土質で水はけの悪い後背湿地が形成される。

④「自然堤防は周囲より低い土地であるため、水田として利用されてきた」
誤り。
誤答理由: 自然堤防は周囲より高い微高地であり、水はけがよいため集落や畑に利用されてきた。低地・水田という説明は後背湿地のものである。

覚えるポイント

  • 自然堤防=河道沿いの微高地、集落・畑が立地
  • 後背湿地=背後の低湿地、水田利用。浸水リスク大
  • 土地の成り立ちの読み取りが防災に直結する

共通テスト攻略

  • 知識を関係で再現:用語を単独で思い出すだけでなく、「いつ・誰が・何のために・何を行い・何が変わったか」を一続きにして選択肢と照合する。
  • 消去の軸を固定:各選択肢を「時期・主体・目的・内容・結果」に分け、一か所でも歴史的対応がずれるものを消す。語句が一部合うだけで選ばない。

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